2018 Fiscal Year Annual Research Report
Creating New Energy Source by Snow Trading
Project/Area Number |
16K12652
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
松林 賢司 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 教授 (50748233)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 雪利用 / 国際貿易理論 / 南半球 / 冷熱利用 / 温暖化防止 / 新しい再生可能エネルギー源 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度の積出港の研究手法と同様に陸揚港としての適性が確認されたオーストラリア・シドニー、ケアンズ、タイ・バンコック、フィリピン・マニラ、インドネシア・ジャカルタ港に関してフィールド調査を実施した。現地訪問の上、自治体、並びに前年度に予め協力先として選定された研究機関との意見交換を経て最適港候補の技術的、並びに経済的な評価(使用可能期間、雪置場面積、内陸への雪資源輸送利便性、陸揚設備、雪輸出に関する法規制、自治体の協力体制等)により更なる順位付けを実施する。本件に関しても関係する専門家として商社、船会社、港湾業務委託会社等に手続きと経済的な観点よりヒアリングを実施した。需要者に関しては大規模な雪資源の冷熱利用を前提として地域冷房施設、並びに冷蔵倉庫を想定の上、陸揚港としての適性が高い地区の需要者候補を政府、及び自治体資料により調査の上、リストアップの後、有望先のフィールド調査を現地研究者の協力も得て実施した。雪資源利用による需要者の冷熱供給設備(大型ショッピングセンター、大型ホテル、大型冷蔵倉庫向けを想定。)に関する技術的問題の有無に関しては適宜、空調設備会社、並びにエネルギーサービス会社から専門的な意見を聴取の上、研究対象とする。経済的な試算に当たっては、本件においても一般的な既存化石エネルギー資源(石炭、石油、天然ガス等)の発生する単位当たりの冷熱量、及び同じく輸送費と雪の単位冷熱量と研究によって推察される冷房費用を比較検討することにより、より実現に向けた問題点が明らかになるように得られたデータの整理を工夫した。
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