2019 Fiscal Year Annual Research Report
What Is "Kawaii"? A Diverse Joint Methods for Multicultural Psychology by Visual Narrative
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16K12683
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
山田 洋子 立命館大学, OIC総合研究機構, 上席研究員 (20123341)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ナラティヴ / ビジュアル / 心理 / 文化 / かわいい / ワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、最終年度であり、ビジュアル・ナラティヴに関する研究の国際的・社会的貢献に力をそそいだ。イギリスのブライトンで開催された第10回Graphic Medicine国際学会に参加し、海外の研究者と交流した。その国際学会報告を、日本で新たに作られた日本グラフィック・メディスン協会のHPに掲載した。 ビジュアル・ナラティヴの理論的・方法論的議論をさらに発展させ、「ビジュアル・ナラティヴの多様性」「ビジュアル・ナラティヴの方法論」「ビジュアル・ナラティヴの教育と支援」に関して、理論的考察と新しい方法論の提案を行った。特に本年度は、ビジュアル・ナラティヴを医療や教育や産業など、多方面で社会的に実践するためのワークショップに力を入れ、社会貢献に生かす実践を行った。日本質的心理学会において「ビジュアル・ナラティヴの理論と方法」ワークショップと「ビジュアル・ナラティヴの実践性と多様性」シンポジウムを企画した。日本心理学会では「ビジュアル・ナラティヴの最先端」チュートーリアル・ワークショップを行った。また、関西大学、武蔵野美術大学などでビジュアル・ナラティヴのワークショップを開催し、描画やコラージュなど多様な方法の有効性を確かめた。 日本文化論に関しては、「ビジュアル・ナラティヴと俳句」という新たな理論的課題に挑戦し、より広い領域へ拡大しながら探究を深めた。また海外文献検索を行い、国際的に見ても「ビジュアル・ナラティヴ」が先端的で、最近急速に注目される概念になったことを明確にした。本年度の研究で、理論的・方法論的にめざましい進展をみると共に広い分野に多くの関心を呼び起こした。
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Research Products
(9 results)