2016 Fiscal Year Research-status Report
ゲーミフィケーションを用いた抗不安薬中止のためのWebプログラム|無作為割付試験
Project/Area Number |
16K13048
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
伊井 俊貴 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 臨床研究医 (40726410)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アクセプタンス&コミットメント・セラピー / 抗不安薬 / 依存 / 行動療法 / ゲーミフィケーション / 無作為割付試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、抗不安薬中止のためのプログラムを日本全国どこでも実施可能なWeb上にゲーミフィケーションを用いたノベルゲーム(選択肢を選ぶことで進行するゲーム)を作成し無作為割付試験(Randomized Controlled Trial: RCT)で効果を検証することを目的としている。 本研究は世界で初のベンゾジアゼピン中止を目的としたWeb上のプログラムである。厚生労働省の報告では、我が国において人口の5%に抗不安薬が処方されていることがわかっている。したがって、我が国において600万人近くが抗不安薬を定期的に内服しており、その半数以上が3カ月を越える長期間の投与となっているといわれる。医療機関を受診すると平均で5000円程度の医療費がかかること、現在の保険診療においてはベンゾジアゼピンの処方が1か月分に制限されていることを考慮すると、本プログラムによってこの中で1%がベンゾジアゼピンを中止できたとすれば、1年でおよそ3億円の医療費が削減できると想定される 現在まで、プログラムの開発は終了した。また、RCTの計画についてはほぼ完成し。今後はRCTのプロトコルを投稿予定としている。今後は実際にRCTを開始して、効果を検証する予定である。当初は平成28年度に患者のリクルートを完了させる予定ではあったが、予定よりもサンプルサイズが大きくなったため、平成29年度までリクルートのための期間を要すると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定では、平成28年度中にRCTのリクルートを完了させる予定であった。しかし、予定より、サンプルサイズが大きくなり、リクルートの終了は平成29年度の中頃となる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
サンプルサイズが大きくなった他は、予定通りに研究が進んでいる。今後、サンプルサイズが十分に集まらなかった場合は、協力施設を増やすことで対応する。
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Causes of Carryover |
患者リクルートの遅れに伴い、協力者への謝金の支払いが次年度となったため、その費用を繰越すこととした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
協力者の患者リクルートに対する謝金と、データ整理・入力等の人件費に使用する。
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Research Products
(1 results)