2018 Fiscal Year Annual Research Report
Methods of Intermediation: theory and practice of literature, cinema, theatre and exhibition
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16K13187
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
村田 真一 上智大学, 外国語学部, 教授 (00265555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大平 陽一 天理大学, 国際学部, 教授 (20169056)
野中 進 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (60301090)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 間芸術性 / 文学 / 映画 / 演劇 / 展覧会 / アヴァンギャルド |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題における最大の研究成果は、芸術研究において新しい概念である間芸術性が、文学・映画・演劇・絵画・デザインなどの芸術ジャンルを超えた重要な媒体のひとつであることを、世界の芸術の発展に多大な影響を与え続けているロシア・ウクライナのアヴァンギャルド芸術の興味深い展開を主なケーススタディとして証明することができた点にある。このような視点から、研究代表者は、研究分担者研究と密接に協力し合い、ロシア・ウクライナ・セルビアの文学・文化・芸術の優れた研究者の多方面での協力を仰ぎ、研究成果をセミナー開催と出版物の形にまとめることができた。 成果につながった具体的内容として、まず、2016年11月、研究の中間報告として研究代表者が所属する上智大学で国際セミナー「間芸術性の詩学と詩学の間芸術性」を催し、ロシア・ウクライナ・セルビアから研究者や芸術家の研究報告に基づいて、間芸術性と詩学の有機的関係性について十分討議し研究課題の発展性を明らかにしたこと、そしてその際、参加した学生・院生・若手研究者に研究方法や成果の一端を伝えることができたことが挙げられる。次に、2018年8月、研究の集大成として『アヴァンギャルドの間芸術性の詩学』(ベオグラード大学出版部、ロシア語、一部英語)を出版し、本研究課題の意義と成果を世に問うたことも重要である。さらに、同年9月にウクライナとチェコから研究者を招いてセミナーを開き、ロシアの詩と散文のメタファーと間芸術性の関連性を議論したことは、研究の今後の発展性を証明する意味で不可欠なステップであった。
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Research Products
(10 results)