2019 Fiscal Year Annual Research Report
A Contact-Linguistic Study with Recipe Names in "Cookpad" - With Special Reference to Borrowing of English Preposition into Japanese
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16K13234
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
島田 雅晴 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (30254890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 雄一 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70280352)
長野 明子 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (90407883)
山村 崇斗 筑波大学, 人文社会系, 助教 (30706940)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 語形成 / 言語接触 / 理論言語学 / データサイエンス / 料理 / 英語 / 日本語 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの英語前置詞の日本語への取り込みに関する調査を踏まえ、最終年度は等位接続詞のandのとりこみについて調査を開始し、その成果の一部をInternational Symposium of Morphology 2019(パリ・ディドロ大学)とIDRユーザフォーラム(国立情報学研究所)において発表した。 研究期間全体を通して、インターネットのレシピサイトにある料理名をデータとすることで、言語接触論と形態論の両面に光をあてた研究を推し進めることができた。第1の成果としては、これまでほとんど例がなかった研究方法を模索・提案し、ビッグデータを用いた理論言語学的研究の進展に貢献できたことがあげられる。次に、言語接触による語形成もあることを示し、形態論と言語接触論を有機的に結びつけたことがあげられる。英語前置詞の日本語への取り込みについて、Muysken (2000)で提案されている3つの言語接触のタイプを参考にして、具体的にその仕組みを提案し、論文、学会発表等で公表した。さらに、情報学系、工学系の学会にも参加し、他分野交流を進め、産業界からも注目された。また、中学生対象の公開講座等で料理という身近な題材から理論言語学の知見を社会に還元することにも一定程度成功した。
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