2018 Fiscal Year Research-status Report
関与負荷仮説の検証:語彙学習タスクにおける心的負荷が記憶保持におよぼす影響
Project/Area Number |
16K13267
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
椿 まゆみ 文京学院大学, 外国語学部, 教授 (70369437)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 語彙学習タスク / 心的負荷 / 関与負荷仮説(理論) / 理論の検証 / 外国語としての英語学習者 / 日本人大学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
The Involvement Load Hypothesisという心的負荷が語彙習得に対する理論の検証に問題があった。Graphic Organizersにより語彙学習タスクの心的負荷の種類と心的負荷量を調整したが、その語彙習得に関しての影響を調査しているが、本研究に応募したのは、一度行った研究に問題が多くそれを修正するためであった。 その問題のほとんどを修正し、実験を行う段階にほぼ達した。 研究参加者が学ぶ語彙であるが、前回の研究では、意味の近い語彙が使われており、記憶の際、お互いに干渉を起こす可能性があったが、それらの語彙を除いて目的語彙の決定を行った。もう1つの大きな問題は、研究デザインの問題であった。ラテン方格が使われており、同じ学習者が心的負荷のレベルの異なる両方のタスクを行うことで、統計上研究参加者の人数は増やすだけでなく学習者である研究参加者の両方のタスクに関しての態度・考えを調べることができた。しかしながら、タスクの影響や統計上の問題を考慮に入れるとラテン方格は行わないで、研究参加者がどちらか行う実験を行うことがよいと決定した。また、the Involvement Load Hypothesisに関する論文も自身の1回目の研究後も出版されているので、その研究方法や研究結果・考察なども考慮に入れて研究ができると思われる。 以上のように研究デザイン、実験機材、分析方法が決定し、実験をするばかりとなった。現在、予備実験を行い、その後本番の実験を行う予定となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
校務、授業が大変忙しい上に、病気の再発の可能性もあり、なかなか思うように研究ができなかった。授業は学部の中でも、授業数、担当学生数が本当に多く、やっと授業をこなしている。公務は、委員会が多い。今年度を例に取ると、所属委員会が多い。授業に関しては、前後期で担当が30人くらいである先生もいると思われるこのような中で研究するのは大変難しかった。 研究をしたい強い思いで、後期は、サバティカルを取った。主目的は、博士論文に関しての書籍出版の準備ではあるが、博士論文の本研究とかなり類似しているため研究は完了すると予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
もう一度すべてを確認し、4にんくらいの少人数で予備実験を行う。その後、30以上で呼び実験を行い、問題があれば修正する。その本実験を行い、統計処理や考察を行う。その後と一部途中経過をタイの学会で発表し、まとめた海外の学会で発表したいと考えている。フィードバックを得たあと、論文を書き、学会誌に投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
校務と授業の負担が多く、研究がなかなか進まなかった。また、無理はして研究を続けようとしているが、深刻な病気にかかったことがありその再発を恐れているため、そこまでの無理はしないように動いている。
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Research Products
(3 results)