2018 Fiscal Year Research-status Report
日本の若者のボランティアのSNS利用に見る現実の身体とヴァーチャルな身体の交錯
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16K13301
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
三浦 敦 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (60261872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺戸 淳子 専修大学, 文学部, 兼任講師 (80311249)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 介護 / ボランティア / スポーツ / 社会参加 / 身体性 / SNS / 写真 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、三浦(研究代表者)、寺戸(研究分担者)、およびデュテイユ=オガタ(海外共同研究者)の3人が現地調査を行い、さらに3年間の研究の成果発表として、2019年2月21日にボルドー=モンテーニュ大学において日仏シンポジウムを、本課題研究とボルドー=モンテーニュ大学の予算で実施した。 研究としては、もともと本研究課題では介護ボランティアを想定していたが、その後の調査地での種々の事情から、介護ボランティのみならず、人道ボランティア、およびスポーツサークルの3つの場でフィールド調査を行うことになり、三浦が人道ボランティア、寺戸が介護ボランティア、そしてデュテイユ=オガタが介護ボランティアとスポーツサークルを、それぞれ日本において調査した。 成果発表の日仏シンポジウムは「デジタル時代の若者の新体制:日本とフランスにおける実践と表象」と題したもので、我々3人がその調査結果と分析結果を報告するとともに、他にテーマが関連する4人のフランスの研究者をお招きして、それぞれ発表してもらい、さらに別に3人のフランスの研究者にコメンテーターをお願いし、意見交換と議論を行った。ここでは単に日本とフランスの事例を比較しただけではなく、マレー社会の研究者も参加し、日本とフランスの比較で明らかになったことをさらに他の地域との比較に広げることで、より一般的な理論を追求する方向性を示すことができた。 本研究は、実質的には2018年度で終わるが、種々の事情から2019年まで期間を延長した。この期間に、上記のシンポジウムでの発表内容を、そこでの議論を踏まえてさらに書き直し、フランスの査読付き学術雑誌であるRevue de STAPSに投稿する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は2018年度で終了することが予定であったが、研究分担者の個人的な都合により予定していた調査をキャンセルせざるを得なくなってしまい、予算を使い切ることができなかった。そこで、研究期間を一年延長し、その間に使い切れなかった予算を、2019年2月に行ったシンポジウムの発表原稿を、論文として書き直してフランスの学術雑誌に投稿するための、仏文校閲の費用に充てることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、本来は2018年度に終了する予定であったが、予算を使い切れなかったため、残りの予算を使うために研究期間を1年間延長した。その延長期間の間に、これまでの研究成果を論文としてまとめ、フランスの査読付き学術雑誌Revue de STAPSに投稿することになった。2019年度に振り分けた予算は、その論文の仏文校閲に使う予定である。
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Causes of Carryover |
最終年度である2018年度で予算を使い切る予定であったが、研究分担者の個人的な家庭の都合により、研究分担者が予定していた調査の一部を実施することができなくなり、そのため、研究分担者に割り当てていた予算を使い切れないことが明らかとなった。そこで、その分の予算を次年度に繰り越し、現在予定している本研究の研究成果のフランスでの論文投稿にあたっての仏文チェックに回すこととした。
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Research Products
(5 results)