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2018 Fiscal Year Research-status Report

昆虫を使った経済実験による意思決定理論の実証

Research Project

Project/Area Number 16K13351
Research InstitutionHitotsubashi University

Principal Investigator

竹内 幹  一橋大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (50509148)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords混合戦略均衡
Outline of Annual Research Achievements

コオロギの飼育を試みつつ、データの安定的な計測法を検討した。既存データの論文についても完成にむけて作業を重ねたものの、進捗に遅れが出てしまった。
カブトムシの頭角を混合戦略モデルとして考察してきたものの、あるセミナーで発表した際に、別の研究者から、混合戦略ではなく純粋戦略のモデルのほうが整合性が高い旨の意見を受けた。
そこで、純粋戦略の実証という、より簡素で確実な結論を導くことを第1段階とすることにした。第1段階において、純粋戦略として結果を解釈するのは容易である。体幅が一定の大きさ(閾値)を下回るときには角が短くなり、閾値を超えると角の長さが長くなるからだ。その後に、閾値における戦略の比率を確認することで混合戦略の実証を行う第2段階という構成にした。
これまで研究代表者は、閾値周辺で角の長さが短い個体と長い個体が混在するので、その混在比率を混合戦略として実証する計画をたてていたが、サンプルサイズの限界や測定誤差の問題もあり、結果は必ずしも頑健でなかった。今回、純粋戦略での結果の解釈が自然であるとのコメントをうけて、論文の構成を修正し、構成全体をよりわかりやすいものにすることができた。
さらに、データ測定誤差については、2015年の測定と2016年の計測方法に若干の差が出ているので、統一的に再計測をすべきであると判断した。したがって、冷凍保存してある個体の整理番号をつけ計測準備をすすめている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

大学内の全学委員会の委員長を務め、その業務に専念するために研究時間の確保が困難であったため進捗が遅れてしまった。

Strategy for Future Research Activity

2018度が事業期間の本来の最終年度であったが、進捗の遅れがあったので、事業期間を延長した。最終年度となる2019度に、2018度の計画を着実に遂行する。主に次の2点に注力する。1)各個体に着目したミクロレベルの闘争傾向を混合戦略として分析しており、そのモデルとデータに判別分析を応用することで論文を完成させる。2)コオロギの信念形成の観察を試み、少なくともデータの整備は完成させる。

Causes of Carryover

全学的学内業務が負担となり、研究時間が確保できず、進捗が滞ってしまったため経費を使用しなかったのが主な理由である。特に、冷凍保存したカブトムシの個体の大きさなどを測定するという業務に携わることのできるリサーチアシスタントの確保も難しく、人件費の支出が全くなかった。
そして、研究計画全体を練り直すために、事業期間を延長し、実質的に計画全体を翌年度に繰り延べる。

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Published: 2019-12-27  

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