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2016 Fiscal Year Research-status Report

森林・林業女性事始め-林業女性の可視化に向けて

Research Project

Project/Area Number 16K13416
Research InstitutionKyoto Women's University

Principal Investigator

中道 仁美  京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (30254725)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords林業女性 / 林業大学校 / 森林組合 / 林業普及協会
Outline of Annual Research Achievements

2017年度は、刊行物のチェックリスト作成を第一の目標にしており、林業関連図書を出版している全国林業普及協会で、不足している資料の入手と、図書の調査を行った。また、林業関連の女性への取材を行い、記事にしている記者へのインタビュー等も行った。
一方、林業女性に関する関連団体としてとして、全国森林組合連合会林政課担当者、林野庁研究指導課担当者、林業者は農家林家でもあることから、農水省就農・女性課女性活躍推進室等への調査も行った。林業女性育成団体として、長野県林業大学校、岐阜県森林アカデミーの調査を行った。林業女性に対しては、 徳島県で初めてチェンソー免許取得者、林業主などへの調査を行い、林業女子会@東京の調査を行った。
また、研究成果の発表と専門家からの情報入手との意見交換を兼ねて、林業関連女性研究会を開催した。関連学会に出かけ、新たな情報入手に努めた。
これらの調査・研究の結果として、以下のことが分かった。昨年度、林野庁の依頼により、全国森林組合連合会が林業女性への調査を行い、3月に調査結果が出され、2018年度にはインターネットでも公表されること、この調査は国の女性活躍推進法の成果の一つであることが担当者への調査からわかったこと、女性活躍推進法は他でもその影響がみられつつあること(調査の継続が必要)、林業女性の把握は依然として難しいこと、林業大学校では女性林業者が15年ほど育成されてきており、林業作業員にもいるが、継続が難しいことなど、課題も見つかった。研究会では、林業現場をみると、植林などの林業労働のほかに、林業現場には様々な林業女性がいたことなども分かった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

林業女性の研究資料は、皆無に等しかったが、初めての林業女性に関する全国調査が行われ、その結果を入手することができたことは、画期的なことであった。
また、目標としていた全国段階の関連団体への調査をほぼ終えた。
林業女性への調査の足掛かりとして、林業大学校における女性の卒業生への調査を行い、一部の林業女性への調査を開始した。
同様に林業女性の情報を広く深く交換するために、林業関連女性の研究会を開催した。

Strategy for Future Research Activity

まずは、入手した調査結果の精査を行うことが必要である。そのうえで、調査を継続しながら、調査結果に基づいた学会報告を行う。
林業女性への調査については、足がかりをつかんだ林業大学校の卒業生への調査をおこなう。できれば、卒業生の関連地域の林業女性の調査を行いたい。
また、年に2回程度、林業関連女性研究会の開催して研究を深める。

Causes of Carryover

今年度は勤務校の異動により、引越しをしたため、私的な生活の調整、本務校における教育準備等に多くの時間が必要となり、十分な研究時間を確保することができなかった。
その結果、調査については日程を十分にとることができず、本来の出張日程よりは短い期間、回数で行った。また、謝金等については、先方の都合による辞退があり、人件費については、研究協力者の確保が十分できなかった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

今年度は、新しい勤務校にも慣れたことから、計画通りに推進できる。
また、夏には林業地帯での研究協力者を確保しての調査を考えているので、人件費や謝礼がかさむと思われる。
調査地については、北海道や東北地域での調査や、四国地域の調査も考えているので、旅費もかなり必要となる。

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Published: 2018-01-16  

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