2017 Fiscal Year Research-status Report
ゲノム編集法を利用したヘルペスウイルス増殖を司る宿主因子の網羅的同定
Project/Area Number |
16K15280
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川口 寧 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60292984)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ウイルス / HSV / ゲノム編集 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、CRISPRゲノム編集法を駆使し、単純ヘルペスウイルス(HSV: herpes simplex virus)増殖を制御する宿主細胞因子を網羅的に同定し、その制御機構を解析することで、HSVの増殖機構を解明することを目的としている。 これまでに、リポーター遺伝子産物がHSV粒子中に取り込まれるリポーターウイルスを作成し、作成したリポーターウイルスを用いて、CRISPRゲノム編集法を利用したゲノムワイドスクリーニングを実施した。その結果、HSV増殖に重要な役割を果たすと考えられる宿主細胞因子を複数同定した。また、スクリーニングで同定された一連の関連宿主細胞因子に関してさらなる解析を行い、これらの宿主細胞因子がHSVの細胞内での輸送に極めて重要な役割を果たしていることが明らかになった。さらに、これらの結果を論文としてまとめ、国際学術誌に投稿した。その結果、追加実験を求められ、現在、論文改訂のための追加実験を遂行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね計画通り進行しており、結果を論文としてまとめ、国際学術誌に投稿した。その結果、追加実験を求められ、現在、論文改訂のための追加実験を遂行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の追加実験を遂行し、研究結果を取り纏め、改訂論文を再投稿する。
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Causes of Carryover |
研究成果を国際学術論文や学術集会で発表するための追加実験およびその研究結果の取り纏めを実施するために、補助事業期間を延長した。物品費、旅費、論文投稿費として使用予定。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Herpes simplex virus-1 evasion of CD8+ T cell accumulation contributes to viral encephalitis.2017
Author(s)
N. Koyanagi, T. Imai, K. Shindo, A. Sato, W. Fujii, T. Ichinohe, N. Takemura, S. Kakuta, S. Uematsu, H. Kiyono, Y. Maruzuru, J. Arii, A. Kato and Y. Kawaguchi.
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Journal Title
The Journal of Clinical Investigation
Volume: 127
Pages: 3784-3795
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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