2016 Fiscal Year Research-status Report
骨形成指標のオステオカルシンで糖尿病の発症を予測できるか 大規模コホート研究
Project/Area Number |
16K15360
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
由良 晶子 近畿大学, 医学部, 講師 (80142595)
玉置 淳子 大阪医科大学, 医学部, 教授 (90326356)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | オステオカルシン / 低カルボキシル化オステオカルシン / 糖尿病 / 骨代謝 / 糖代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
JPOSコホート研究20年次追跡調査を福島県西会津町と新潟県上越市在住の対象者約800人について行い、以下の項目を実施した。 (1) 空腹時血糖、HbA1c測定による新規糖尿病の把握:対象者には空腹(食後7時間以上)での受診を求め、静脈血を採取し、血漿中グルコース濃度(FPG)とヘモグロビンA1c (HbA1c)の存在割合を測定した。この検査と問診時に処方箋かお薬手帳で糖尿病の現在の治療の有無を確認し、糖尿病新規発症を判定した。 (2) 未受診者対象の糖尿病新規発症に関する郵送・電話調査:地域毎の調査終了後、未受診者に可及的速やかに調査票を送付し、未回答者には電話で聞き取りし、糖尿病の新規の治療開始を把握し、アウトカムの補完を行った。 (3) 保存血清中ucOCの測定:凍結保存されている15年次調査時の血清のucOC値を化学発光免疫分析法(エイザイPicolumi ucOC)で測定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査のできた西会津町と上越市については、9に述べたように、計画通り進めることができた。受診率はいずれも68%代で、20年間の追跡調査としては高いものと考えられる。また、骨折などのアウトカムについては未受診者調査を行い、アウトカムの把握率は92.0%の高率となった。しかし、北海道芽室町の調査の直前に台風10号が襲来し、芽室町のかなりの部分が洪水に遭い、調査の実施が不可能となった。そのため、芽室町の15年次調査時血清を用いたOC、ucOCの測定を見合わせた。この分の進捗が遅れている。また、ベースライン時の血清については、一部を試験的に測定したが、測定値が想定されるより低く、測定法を再検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
芽室町とは7月7日~18日に調査を実施することで合意できたので、再度の天変地異がなければ、調査の遅れは取り戻せると考えている。したがって、芽室町の15年次調査時血清を用いたOC、ucOCの測定も実施する。ベースライン時血清のucOC測定についてはキット開発元のエーザイ、並びにSRLと検討し、進める予定である。
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Causes of Carryover |
前述のように、北海道芽室町の調査の直前に台風10号が襲来し、芽室町のかなりの部分が洪水に遭い、調査の実施が不可能となった。29年度にも調査ができなかった場合のことを考え、芽室町の15年次調査時血清を用いたOC、ucOCの測定を見合わせた。この測定費用を繰り越している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
幸いにして、芽室町の調査を29年度に実施できることになったので、15年次調査時血清のOC、ucOC測定を行う。
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Research Products
(1 results)