2019 Fiscal Year Annual Research Report
Building community support for continued use of clean intermittent catheterization among elderly patients to prevent upper urinary tract infections
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16K15962
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
古林 千恵 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 研究員 (30722871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 久子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00230285)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 清潔間欠自己導尿 / 高齢者のCIC / CIC指導 / CIC外来指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】超高齢化社会の到来により,地域包括ケアシステムの構築が推進されている.在宅での排尿手段に,清潔間欠自己導尿(clean intermittent catheterization;以下CIC)があり,セルフケアの確立に貢献している.しかし,高齢者の場合は,身体機能の低下や長年の生活習慣を変更することへの負担など,CICを習得することは容易ではない.病院でCICを実践していたものの,在宅・施設へ帰ることや他院への転院をきっかけにCICを中止する事例もあり,CICの継続実践状況を前向きに調査するものである.特にCIC継続の中で困難を感じた事象について明らかにし,看護師による外来支援・退院支援の充実を図るものである.この研究調査により,感染率の低い排尿方法であるCICが在宅・施設においても拡大される一助となり,様々な看護の場面や介護の場面での実践の支援方法となる. 【方法】方法は,入院中もしくは外来においてCICを開始した患者に対して,独自に作成したインタビューガイドに沿って,面接,リリアムα(R)(膀胱用超音波画像診断装置)を使用した残尿測定の実施,CICが適正に行われているかの手技確認を行い,CICを継続するための支援の方法を明らかにするものである. 【結果】9名のインタビューが終了し,1事例についての症例報告を行った.1事例において,カテーテル挿入時の痛みが継続を困難にする可能性があり,挿入技術と疼痛の確認を行いながらの指導を行うことが継続の要因となった.また,看護師の繰り返しの指導やかかわりにより,指示回数までには,至らないものの残尿量の減少傾向などの変化が見られ,継続実施に繋がった.リリアムα(R)による残尿測定により,残尿量が可視化され,目前で残尿量を表示できたことが,CIC継続の一因となった.
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