2018 Fiscal Year Annual Research Report
Physical education class contribute to "Bachelor's Degree Ability, Fundamental Competencies for Working Persons and The Sport Basic Plan" for university students.
Project/Area Number |
16K16505
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Research Institution | Beppu University Junior College |
Principal Investigator |
中山 正剛 別府大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (40441787)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 介入授業 / 授業目標振り返りカード / 体育の宿題 / 運動行動 / セルフモニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,「学士力・社会人基礎力」の醸成と「スポーツ基本計画」の達成を意図した大学における体育実技授業(以下,「大学体育」)の効果を,授業終了後だけでなく,授業終了1年後の持続効果も明らかにすることであった.そこで,本研究では,上述のスキルの醸成と行動の達成を意図した授業をする群(以下,「介入群」)と通常の体育授業をする群(以下,「通常授業群」),体育授業を受講しない群(以下,「未受講群」)の3群に分けて,その即時効果と持続効果を調査した. 最終年度(2018年度)に実施した研究は,介入の持続効果を調査するためのWebでの1年半後調査である.具体的には,2017年の4月~7月(前期期間)に介入授業を実施し,4月に事前調査と7月の事後調査により,即時効果を測っており,今回は,その1年半後の持続効果をWebアンケートにより調査した(2019年2月).Webアンケートの回答者数は,205名であった. 本研究の学術的な特色や独創的な点としては,大学体育授業を大学が求める「学士力」だけでなく,国が求める「社会人基礎力」の向上や「スポーツ実施の推進」の観点から介入をしている点にある.また,介入後すぐの効果ではなく,1年半後の持続効果を測定する点にも特色があると言える. 分析の結果,介入授業により,社会人基礎力と運動行動に好影響を及ぼしたことが示された.さらに,持続効果についても,部分的ではあるものの,介入による社会人基礎力と運動行動への効果が明らかになった.
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