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2017 Fiscal Year Research-status Report

災害リスクに関するサプライチェーンの戦略的管理会計研究

Research Project

Project/Area Number 16K17220
Research InstitutionNagoya University of Foreign Studies

Principal Investigator

原 慎之介  名古屋外国語大学, 現代国際学部, 講師 (20739982)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords管理会計 / サプライチェーン / クライシス / リスクマネジメント / 在庫管理
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、戦略的管理会計の視点から、サプライチェーンにおける災害等のリスクへの対応及び評価について明らかにすることを目的としている。2年目となる平成29年度は、前年度に引き続き財務情報の分析を行うとともに、海外の日系企業を含む複数社へのインタビュー調査を行った。
当初は輸送用機械器具産業を中心的な研究対象と考えていたが、文献レビューの結果、特に物流やSCM分野の論文において、食品メーカーなどいくつかの他の産業においても在庫管理が大きな課題となっていることが示唆された。そこで、日本政策投資銀行がまとめた産業別財務情報のデータベースを用いて、時系列分析を試みた。当該年度に実施できた分析は比較的簡易な分析手法を用いたものであるが、畜産加工、製粉飼料、調味料、油脂石鹸、医薬品などといった産業において、在庫推移に特徴が見られることが明らかとなった。
分析結果の解釈は現在行っている最中であるが、前述の産業はいわゆるBtoCの産業であり、この業界においてはサプライヤーから最終製品メーカーに至る全ての企業、サプライチェーン全体で在庫の増加が見られる。一方で、当初注目してきた工業製品製造業においては、最終製品メーカーでは在庫に関して統計的に有意な傾向は見られなかったのに対し、サプライチェーンの上流から中流、いわゆるBtoBの企業において在庫が増加している。この点に関して、インタビュー等を通じて引き続き検討を進めたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

財務分析に関して、データの特性から時系列分析の技法を用いることが適切であると考えられるが、当該分野の知識が不足していたため分析手法の習得に時間を要した。
インタビュー調査に関して、複数社に対して実施はできているものの、何らかの結論を得られるだけの蓄積が進んでおらず、さらなるアプローチが必要であると考えている。こうした状況から、当初予定していたアンケート調査も未だ実施できていないため、進捗は遅れてしまっている。

Strategy for Future Research Activity

財務情報の時系列分析についてさらに踏み込んだ分析を行うとともに、従来よりも対象産業を拡大してインタビュー調査を実施する。また、ここまで学会等で口頭の報告を中心に行ってきたが、論文の執筆にも力を入れる。

Causes of Carryover

当初予定していた東北や九州へのインタビューが実施できておらず、旅費が想定よりも少なかったこと、およびアンケート調査が実施できなかったことなどを主な理由として、次年度使用額が生じてしまった。これらを実施するとともに、まだ入手できていない文献の購入等で使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] クライシスマネジメント研究の現状と課題2017

    • Author(s)
      原慎之介
    • Organizer
      日本原価計算研究学会 第43回全国大会

URL: 

Published: 2018-12-17  

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