2018 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of neural correlates of cognitive inflexibility in autism spectrum disorder
Project/Area Number |
16K17363
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
板橋 貴史 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 講師 (70636943)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / fMRI / 心的距離 |
Outline of Annual Research Achievements |
自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder;以下、ASD)当事者と健康成人を対象として収集した課題fMRIデータの解析を行った。両側の島皮質を含むネットワークにおけるダイナミクスにおいて、ASDは取りうる脳の状態が健康成人に比べて少なく、その状態の頻度が高い程ASDの相互性にかかわる症状が重症であることが示された。この結果についてはOHBM2018にて発表を行った。また、昨年度収集した課題fMRIデータについても解析を行い、健康成人と比較し、ASD当事者は左の上側頭回における賦活が低下していることが明らかになった。加えて、その低下とASDの臨床症状の中でもコミュニ ケーション障害の重症度と相関があることが示された。この結果についてもOHBM2018にて発表を行った。これらの二つの結果は、それぞれ追加解析を行い論文投稿を目指す。 また、昨年度収集したASD患者および健康成人20名から心的距離に関する行動データ・動画データ・心理検査データの解析を行った。動画データからは有意な結果は得られなかった。今後は、word2vecなどのより高度な解析手法を適用することで、実験で取得した心的距離の基準などを特徴ベクトル化を行い、被験者間の類似性、異種性などを定量的に評価することで、ASD当事者と健康成人における心的距離などの異同を定量的に評価する。得られた成果については、適宜発表を行う。
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Research Products
(2 results)