2017 Fiscal Year Research-status Report
インドにおける高等教育の国際化ー学生・教員の移動と質保証
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16K17412
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小原 優貴 東京大学, 教養学部, 特任准教授 (70738723)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 高等教育の国際化 / 学生・教員の移動 / 教育の質保証 / インド |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はインドの高等教育の国際化に関する文献収集とその分析を進め、その一部を「リクルート・カレッジマネジメント」(10. 研究発表[雑誌論文])にて発表した。当論文では、南アジア地域協力連合(SAARC)がインド・デリーに設置した南アジア大学と、インド政府が東南アジア諸国の協力を得て設置したナーランダ大学を取り上げ、地域間の学術交流連携の促進を目指す高等教育の国際化が政府主導で進められていること、またこれらの大学については、地政学的にも文化的にも近い関係にある周辺諸国との協力により、国家間や政党間の宗教的・政治的対立を超えた文化理解が進められていることを述べた。 H29年度に予定していた現地調査については、産休・育休取得による中断のためにH30年度に延期となった。H30年度は、高等教育の国際化を積極的に進めるインドの大学およびこれらの大学に教員・学生を派遣する各国の高等教育機関にて、国際化事業担当者・教員・学生を対象にインドの高等教育の国際化(とりわけ外国人の教員・学生の受け入れ・送り出し)に関するオンライン調査および現地調査を行う。 インドの高等教育の国際化と質保証の現状と課題を、国際化を進める先駆的な事例の分析を通じて解明する本研究は、南アジアを中心に展開される高等教育の国際化の現状理解と、世界第二位の留学生送り出し大国であるインドが直面する「頭脳流出」問題の将来展望に役立つ研究であると言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題に関する文献やデータの収集・分析を進めて、その一部を発表している。また関係者との情報交換を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
・インドの高等教育の国際化(とりわけ学生・教員の受け入れ)と質保証、諸外国におけるインドへの学生・教員の送り出しに関する先行研究や資料を引き続き収集し分析する。 ・インドで国際化を積極的に進めている大学とこれらの大学に教員・学生を派遣する各国の高等教育機関の国際化事業担当者とメールやスカイプを通じて連絡を取り、外国人の教員・学生の受け入れ・送り出しの目的と手続きの実態およびその課題と成果についてヒアリングを行う。また外国からの教員・学生の受け入れに対する見解や評価に関する質問紙調査をインドの各大学の教員・学生(インド人と非インド人両方)に対してオンラインで行う。 ・インド・デリーを訪問し、質問紙調査の結果をふまえた聞き取り調査を実施する(平成31年2月~3月予定)。 ・収集したデータの分析・解釈を進め、インドにおける高等教育の国際化と質保証の特徴や課題を整理し、その成果を発表する。
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Causes of Carryover |
産休・育休取得による研究中断のため次年度使用額が生じた。H29年度に実施できなかった現地調査や成果発表および調査協力者への謝金や関連書籍の購入のために使用予定。
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Research Products
(1 results)