2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K17426
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
花田 真吾 東洋大学, 国際学部, 准教授 (00635865)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 知識交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、世界的に進展している国際人的交流を通じた知識の交流が国家間連携にもたらす効果について調査することを目的としている。具体的には、人的交流と知識交流の主要な場である教育セクターに着目し、実際にどのような交流がおこなわれており、それがどのような効果をもたらしているのかについて実証的に分析することを目指している。 本研究の初年度である平成28年度は、知識外交の概念整理と事例研究をおこなった。前者ついては、知識と外交をテーマとした関連する先行研究を調べ、2つの概念を用いたアプローチの概念的枠組みや実践事例について調査した。後者については、北欧、ケニアにおける知識交流の事例を調査した。北欧では、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの政府関係機関と高等教育機関を訪問し、知識交流に関連する外交政策や大学間プログラムについてインタビューをおこなった。また、ケニアでは現地大学において研究会を開催し、先進諸国との知識交流がケニアにとってどのような効果が期待されるのかについて議論をおこなった。 本年度の研究を通じて、教育セクターにおける知識交流の場が、学生交流や研究者交流など従来からある形態だけでなく、より財政的・物理的負担を軽減し、より幅広く優れた人材の交流をおこなうための取り組みがおこなわれていることが明らかとなった。初年度の研究計画では、文献調査や事例調査の遂行が主要目的であったため、概ね計画通り達成することができたと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度に計画していた文献調査や事例調査については、研究実績の概要で記載した通り概ね順調に進んでいる。また、各国における協力者を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、当初の研究計画に示した最終的な目的を達成するため、研究計画書で記載しているデータ収集と分析をおこなう。そのために必要な各国の協力者は得ることができている。
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Causes of Carryover |
残額1917円は、執行計画と実際の支出金額との微調整によって発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
残額は次年度研究費と合わせて出張費として利用する。
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Research Products
(2 results)