2018 Fiscal Year Research-status Report
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16K17426
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
花田 真吾 東洋大学, 国際学部, 准教授 (00635865)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 教育交流 / 国際教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、世界的に進展している国際人的交流・知識交流の主要な場である高等教育セクターにおいて、どのような交流がおこなわれており、それがどのような効果をもたらしているのかについて実証的に分析することを目指している。具体的には次世代の社会を担う存在である学生に着目し、学生を主体とした人的交流や知識交流が学生個人の成長や高等教育機関の教育・研究活動にもたらす影響について質的・量的に明らかにすることを目的としている。 平成30年度の研究実績の概要としては、主に次の点があげられる。第一に、ノルウェーとエチオピアの高等教育セクターにおける教育・研究交流に関する現地調査をおこない、教育・研究交流が連携する当事者同士の教育・研究力の発展をもたらすだけにとどまらず、その周辺領域への波及効果をもたらしており、持続的可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて寄与していることを明らかにした。第二に、その現地調査から得られた成果を平成31年度に出版予定の共著書籍として執筆した。第三に、高等教育交流がもたらす外交的機能について高等教育の国際移動をテーマとする国際セミナーで発信し、また関連する内容を国内シンポジウムにおいて発表をおこなった。また、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパにおける国家間・地域間の高等教育交流および知識外交をテーマとしたユネスコ主催のシンポジウムに参加し、様々な国・地域からの参加者と議論を交わすことでその最新情報や知見を深めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度は海外現地調査をおこない、過年度の研究成果も踏まえた成果の発信を計画した。その達成状況として、共著書籍を執筆するとともに、国際セミナーと国内シンポジウムで発信をおこなった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度は海外で開催される国際学会において本研究成果の発信を行う予定である。また、執筆した原稿を国内外の学術雑誌に投稿する予定である。また、中国での現地調査を追加して事例研究を深める計画である。
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Causes of Carryover |
実施した海外現地調査の費用支出について、別出張と日程が連続したことにより出張経費の支出を勤務先の執行ルールに基づいて按分したことが主な理由である。翌年度分として請求した助成金の使用計画としては、北米での国際学会での成果発表と海外ジャーナルへの論文投稿をおこなうことを予定している。
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Research Products
(4 results)