2018 Fiscal Year Research-status Report
米国のメディア・芸術教育の課題と我が国の美術教育における映像メディア領域の役割
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16K17450
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
佐原 理 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (80445957)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | メディアアート / 映像メディア / 美術教育 / カリキュラム / 21世紀型スキル / V-TISK / 映像 / デザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
第3フェーズ(平成30年度計画)では、第1フェーズおよび第2フェーズで捉えた米国の芸術教育の動向に関わる実地調査に加えて、具体的に我が国にどのような成果として映像メディア表現のカリキュラム構成が可能なのか知識やデータ資料をまとめ、国内および国際学会での発表と学術誌への投稿を行い研究成果を公表した。また、映像メディア領域固有のスキルV-TISKを育むプロセスを構築し、実際の教育現場での効果を実証的に検証してきた。特に写真をパーソナルメディアの視点から捉え直し、V-TISKによる授業実践を行うことで対象者の体験を強く想起させ、生徒の社会コンテクストに対するリアリティーを引き上げ強い関心と学びを引き出すことがわかった。今年度迎える第4フェーズ(平成31年度計画)では、これまでの米国の事例を省察しその有益性や課題を明示した上で、我が国の美術教育における映像メディア領域の今後の教科内容学の展望を考察したい。そこで、まず我が国の映像メディア領域がどのような教育的知見に基づいて実施されていくべきか、本研究の総括として総合的にまとめInSEAなどの国際学会出版から発表を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国際学会での学術誌投稿に加え、美術教育における映像メディア領域についての原稿執筆依頼を受け国際学会から出版を予定している。当初計画に基づき最終年度でこれまでの研究を総括しアウトリーチ可能な状態にある。
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Strategy for Future Research Activity |
第4フェーズ(平成31年度計画)では、我が国の映像メディア領域で固有のスキルに着目しその理論を科学的に実証しながら、米国で推進されるカリキュラム等を参考にした上で、映像メディア領域の授業実践構造を明示し国際学会等で発表および出版を行い研究の総括を行う。
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Research Products
(2 results)