2018 Fiscal Year Research-status Report
北米における特別用途許可及び裁量的開発許可プロセスに関する研究
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16K18212
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
堀 裕典 横浜市立大学, 国際総合科学部(八景キャンパス), 客員准教授 (00614653)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | イギリス / ロンドン / ブリストル / アメリカ / ロサンゼルス / ゾーニング / 裁量的開発許可 / スマートコード |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、カナダの都市計画制度に大きな影響を及ぼしてきた、イギリスの計画許可制度の運用に関する調査を行い、アメリカのゾーニングや裁量的許可、スマートコード、容積移転などに関する海外実務者の招聘講演会を行った。
(1)イギリス調査 ①第一回調査:ロンドン(サザーク区)およびブリストル市における新規開発の状況を把握するため、区及び市のホームページより近年の新規開発をプロットし、現地踏査を行った。その結果、ロンドン(サザーク区)においては、地区特性に合わない奇抜なデザインの開発も多く見られた。ブリストル市においては、既存建築物を活用したリノベーション物件も見られた。なお、ヒアリングは、The Bartlett School of Planning, University College LondonのBen Clifford上級講師に行い、近年のロンドンの都市開発について聞いた。今後、開発許可に関する文書等からその開発の経緯等を詳細に調べることとする。②第二回調査:ロンドン(シティ)における新規開発の状況を把握するため、シティのホームページより近年の新規開発をプロットし現地踏査を行った。その結果、現在シティにおいては、多くの超高層タワーが建設中であり、奇抜なデザインのものも多く見られた。そのデザインについてどのような協議がされたのか、もしくはされなかったのかを今後詳細に調べることとする。 (2)海外実務者招聘講演会 アメリカ・ロサンゼルス市の元職員のジョーンタナー、ブラックマン氏を招聘し、アメリカのゾーニングの歴史と近年の運用、裁量的開発許可、スマートコードや容積移転などに関する講演会を行った。本講演は、日本建築学会建築法制委員会人口減少時代のゾーニング制度研究小委員会、海外研究グループ(横浜市立大学・堀、筑波大学・有田教授、東京大学・村山准教授)の協力により実現した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
講演会の開催が3月となり、スケジュールが後ろにずれ込んだため、取りまとめは次年度とすることにした。
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Strategy for Future Research Activity |
イギリスの計画許可に関する制度研究および、本年度行った講演会の内容の整理などを中心に研究成果をまとめていくこととする。
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Causes of Carryover |
ロサンゼルスから招聘した実務者の宿泊費が不要となったため。次年度建築学会出張費および書籍購入費等にあてる予定である。
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