2016 Fiscal Year Research-status Report
ラジオ波焼灼療法後に局所再発をきたす肝細胞癌の悪性度獲得のメカニズムに関する研究
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16K19895
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
山田 眞一郎 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 徳島大学特別研究員 (30579884)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 温熱治療 / ラジオ波治療 / 上皮間葉転換 / microRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
1.臨床検体を用いた検討 【対象と方法】肝切除を行ったラジオ波治療(RFA)後局所再発切除症例10例(RFA群)、および初回手術症例78例(Control群)を対象とし、各群における予後を含む臨床病理学的因子、再発形式につき比較検討した。さらにmicroRNA210c、microRNA34a、HIF-1α、TGF-β、Twist、Vimentin、Snail-1 mRNA発現をRT-PCR法により比較検討した。 【結果】患者背景として年齢、性別、肝機能に有意差を認めなかった。腫瘍因子では、RFA群で有意に門脈侵襲の頻度が高く (80 vs 25%, p<0.01)、低分化型の割合が高かった (40 vs 10%, p=0.02)。RFA群はnon-RFA群と比べて初回治療からの生存率は悪い傾向にあり (3年生存率36.5 vs 74.6%, p=0.10)、切除からの生存率は有意に不良であった (3年生存率34.9 vs 74.6%, p<0.01)。また初回治療からの無再発生存率は両群間で有意差を認めなかったが (3年生存率 38.6 vs 45.5%, p=0.70)、切除後の無再発生存率おいてはRFA群が有意に不良であった (3年生存率26.7 vs 45.5%, p=0.01)。さらに切除後の肝外再発の頻度に関して、RFA群がnon-RFA群に比べ有意に高率であった。メカニズムについての検討ではHIF-1αはRFA群で高い傾向があり、EMT関連遺伝子においては、TGF-β、Twist、Snail-1はRFA群で有意に高値を示し(TGF-β : p<0.01、Twist : p=0.02、Snail-1 : p<0.01)、VimentinもRFA群で高い傾向を有した。またmicroRNA210c、microRNA34aはRFA群で有意に低値であった。 2.温熱処理による肝癌細胞株の悪性度獲得 今後in vitro, in vivoの両者においてモデル作製を行い、検討を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床検体を用いた検討において、ある一定の検討結果が得られ発表も遂行できている点から上記と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
温熱処理による肝癌細胞株の悪性度獲得の検討におけるモデル作製を予定しており、現在のところ大きな問題点は発生していない。
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Causes of Carryover |
計画書作成時に購入予定であった消耗品の価格変動のため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度への繰越額は消耗品に使用予定である
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Research Products
(3 results)