2018 Fiscal Year Annual Research Report
Biological Role and Clinical Significance of Decreased Glycoprotein in Renal Cancer Serum
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16K20146
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
仲西 昌太郎 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40725321)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 腎癌 / 血清マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年から実施してきた研究内容および、成果について以下に詳述する。 目的:画像診断技術の進歩や人間ドック等のスクリーニング機会の増加とともに腎癌の発見頻度は増加している。しかし、それらの中の25-30%は発見時すでに転移を来した進行癌で発見される。限局性腎癌の予後は良好だが、局所進行もしくは転移のある腎癌の予後は未だ不良である。そのため、腎癌血清バイオマーカーの探索は、腎癌の早期発見ひいては腎癌の予後改善に必須の課題である。そこで、本研究は、他の癌種で患者血清中での濃度上昇が報告されているRCC-GP1を用いて腎癌患者血清におけるその濃度を調べ、バイオマーカーとしての可能性について探索した。 方法:clear cell RCC (以下ccRCC)64例、non-clear cell RCC (以下non-ccRCC)22例、non cancer patients63例の患者血清を用いて、それぞれの血清RCC-GP1濃度をELISAを用いて測定した。次に、ccRCC患者の臨床データとの相関を検討した。また、ROC曲線を作成しRCC-GP1の精度を検討した。 結果:血清中のRCC-GP1濃度はccRCC患者において、non-ccRCC、non cancer patients群より有意に高かった。ccRCC患者の臨床データとの相関を検討すると、多変量解析でCRPおよびHb値が独立した因子であった。AUCの値であるが、ccRCCとnon-cancerでは0.740、一方ccRCCとnon-ccRCCでは0.9141であった。 結論:血清RCC-GP1はccRCC患者血清中でnon-ccRCCおよびnon cancer patientsと比較して有意に上昇していた。RCC-GP1はccRCCの血清バイオマーカーになる可能性がある。
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Research Products
(1 results)