2016 Fiscal Year Research-status Report
フォトボイスを用いた男性高齢者の地域コミュニティ形成支援プログラムの開発
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16K20849
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
堀田 かおり 新潟大学, 医歯学系, 助教 (90760851)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 男性高齢者 / 地域 / フォトボイス / 強み / コミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実施にむけて情報収集を行うために国内外の学会に参加した。先行研究では、地域に在住する男性高齢者は女性高齢者と比較し、社会的孤立が多く、地域の資源への満足度が低く、地域活動への参加も少ないことが明らかにされていた。本研究において、男性高齢者に焦点をあてて地域コミュニティの形成を支援することは意義があると考えられた。男性高齢者は、外出頻度の高い者が主観的幸福感が高いことが明らかにされており、地域における健康教室への参加が健康を自己管理する能力や自己効力感にも影響することが示唆されていた。これらのことから、最初の段階では、健康に対する意識や自己効力感が高いと考えられる、地域活動に参加している男性高齢者に焦点をあてて研究を実施することにより、地域でのコミュニティ形成を検討できると考えられた。また、地域住民の健康支援においては、住民個人のポジティブな特性や経験に着目することの重要性が述べられ、地域住民の行動変容を促す研究が行われていた。本研究では、フォトボイスの手法を用いることによって男性高齢者の強みに着目して支援のあり方を検討する。近年の研究の動向においても、強みに着目した研究は重要であると考えられた。 情報収集の結果、当初に計画した研究実施計画には修正が必要な部分があると考えられたため、現在は先行研究をふまえ、研究実施計画を修正している段階である。研究計画を修正することにより、地域に在住する男性高齢者の現状をふまえ、地域コミュニティの形成支援を検討する研究になりうると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国内外の学会へ参加し、情報収集をした結果、当初の研究計画の一部に修正が必要であると考えられた。研究計画の修正に時間を要しているため、当初の研究計画と比較し、進捗状況はやや遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は研究計画を修正し、研究を実施するために倫理審査の申請をする予定である。研究対象者を地域活動に参加している男性高齢者とするため、研究者自身も地域活動へ参加し、対象者とする予定の男性高齢者と関係性を築く必要があると考えられる。そのことにより、研究が円滑に実施できるようになると予想される。また、研究の計画・実施にあたっては、専門的知見が必要となるため、適宜、研究に関する学術的助言を求めながら推進する。
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Causes of Carryover |
当初の研究実施計画よりやや遅れ、研究調査を実施しなかったため、調査時に必要な物品が未購入であり、次年度使用額が生じた。また、研究遂行に使用している研究室のパソコンが壊れて使用できなくなり、研究の遂行が不可能となったため、急遽、使用予定を変更し、パソコンを購入した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
調査研究を実施するために必要な物品を購入したり、学術的助言を得るために謝金を支払ったりして使用する予定である。
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