2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Childcare Literacy Scale for Mothers with Infants and Children
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16K20856
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
多田 美由貴 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (50732004)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ヘルスリテラシー / 乳幼児 / 母親 |
Outline of Annual Research Achievements |
<研究成果の概要> 本研究の目的は、乳幼児をもつ母親の育児リテラシー測定尺度:Childcare Literacy Scale for Mothers with Infants and Children(CLMIC)の開発およびその信頼性・妥当性を検証することを目的とする。尺度開発の手順に則り、調査を実施した結果、CLMICは【地域の子育て情報の探索】、【自分らしい子育てへの意思決定】、【情報の信頼性の吟味】、【納得に向けた疑問の追究】の4因子24項目で構成された。クロンバックα係数は0.934であり、信頼性が確認できた。妥当性は、探索的因子分析により構成概念妥当性を確認できた。収束的妥当性および基準関連妥当性は、既存尺度との相関が認められた。CLMICは、日本人の母親に適した育児ならではの視点を大切に、育児ストレスや子どもの安心安全を守る健康行動に貢献できる有用性の高い尺度であることが示された。 <研究成果の学術的・社会的意義> CLMICは、乳幼児健康診査等の場を通して、ハイリスクではないが「どうすればよいかわからない」、「ちょっとしんどい」と感じている母親のスクリーニングが可能となる。事前に専門職が母親の育児リテラシーを把握しておくことで、個々の母親の育児リテラシーに合わせた支援内容を考えることができる。育児リテラシーが低い場合には高める支援も必要であり、高い場合にはそれを強みと捉えて支援していくことも必要である。 CLMICを活用した保健指導は、母親の育児リテラシーの向上につながり、子どもの健やかな成長発達および子どもと母親との愛着形成促進につながると考える。そして、産後うつや子ども虐待等のリスクを減らし、母親と子ども双方そして次世代の健康づくりにつながることが期待できる。
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Research Products
(1 results)