2018 Fiscal Year Annual Research Report
Integration of Silk Road Expeditions Reports and Development of Ruins Database based on Map Critique
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16K21480
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
西村 陽子 東洋大学, 文学部, 准教授 (70455195)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 東洋史 / 考古学 / 地理学 / GIS |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、主に国際学会・国内学会などで従来の成果を公表し、国内外に新たな研究ネットワークを広げる成果を挙げることができた。一方で、現地の治安面の問題から、現地踏査は困難であり、今後の課題として持ち越すことになった。 [国内外における成果公開] まず、国際公文書館会議東アジア地域支部(EASTICA) 国際会議において本科研の研究成果を含む内容を公表し、国内外の世界遺産や世界の記憶に関する研究者と交流すると共に、今後の方針に関するフィードバックを得ることができた。さらに、国内でも人文地理学を専門とする研究者との交流を進め、今後の共同研究を目指して情報交換を行うことができた。 [資料解析]平成29年度に引き続き、ウルムチ市にある新疆師範大学黄文弼特蔵館に所蔵される西北科学考察団(Sino-Swedish expedition)の中国側隊員である黄文弼が所蔵していた地図類の解析を行った。その結果、黄文弼が所蔵していた地図の性質をより詳細に明らかにすることが可能になり、黄文弼が1950年代に出版した地図に関して、Sino-Swedish expedition隊長であったSven Hedinが出版した地図に由来する部分、西北科学考察団が踏査を行った時期の最新の成果であったスタインの地図に由来する部分、そして黄文弼独自の記録に基づく部分についてほぼ区別することが可能になった。 また、スタイン撮影写真、大谷探検隊撮影写真、ドイツ隊撮影写真等、各国探検隊の撮影した古写真を収集し、その撮影方法・撮影対象などの解析に着手した。
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Research Products
(8 results)