2019 Fiscal Year Annual Research Report
A study on developing a learning programme to co-construct the meaning of disaster risk reduction
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16K21505
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
城下 英行 関西大学, 社会安全学部, 准教授 (10581168)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 防災学習 / 地域連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度に実施できなかったネパール国での防災教育実践を予定していた。先方との打ち合わせの結果、2015年ネパール地震(2015年4月25日発生)から5年目に近い時期に実施する方が人々の防災に対する関心も高く、多くの協力が得られると判断したことから、2020年3月に実施する計画で準備を行っていた。しかし、新型コロナウィルスの爆発的流行により、ネパール国への外国人の入国が2020年3月上旬に事実上不可能となったことから、海外出張を中止せざるを得なくなった。同国のインターネット環境を鑑みるとオンラインでの開催も難しく、また、補助事業期間を延長した年度であり、再延長もできないことから、本計画については完了することができなかった。 他方で、昨年度までも実施してきた国内での取り組みについては、本年度、さらに発展させることができた。昨年度までの研究から、防災学習によって未来を変革できるという実感を持てるようにする取り組みの意義が明らかとなった。そのため、今年度の泉大津市における取り組みでは、小学5年生が避難マグネットを制作し、それを地域の300世帯以上に配布した。その結果、地域住民から極めて前向きな反応を得ることができ、子どもたちが自分たちで未来を変革できるという実感を得ることができた。また、高槻市内での取り組みでは、学校数や対象学年を拡大することでき、こちらも保護者や地域住民を巻き込んだ取り組みを展開することで、前向きな反応を得ることができたことから、子どもたちは防災学習によって未来を変革することができるという実感を得たものと考えられる。
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Research Products
(5 results)