2022 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of the surfaces and interfaces of strongly correlated oxide based on the international platform of next-generation synchrotron light(Fostering Joint International Research)
Project/Area Number |
16KK0107
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
組頭 広志 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (00345092)
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Project Period (FY) |
2017 – 2022
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Keywords | 量子井戸構造 / 角度分解光電子分光 / 強相関電子系 / 酸化物ヘテロ構造 / 機能性酸化物 / 機能性ナノ構造 / 量子ビーム / 放射光 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、国際共同研究のスキームの下、欧州の第三世代放射光施設を用いて基課題におけるボトルネックを解決し、基課題研究を更に発展・深化させる。そのために、世界をリードする当研究室の強相関酸化物量子井戸構造作製技術と欧州における最先端放射光解析技術とを組み合わせる事で、国際的な強相関酸化物表面・界面解析プラットフォームを構築し、強相関量子物性研究を加速させることを目的としている。当初の計画では、R04年度はさらにもう一年間研究期間を延長し、残された課題である「表面をキャップ層で覆い、侵入長の深い軟X線を用いたARPESを行うことで、埋もれた量子井戸層における量子化状態を明らかにする」ことを予定していた。しかしながら、新型コロナ禍による渡航制限が続き、さらにはロシア-ウクライナ戦争勃発のために、年度当初の欧州渡航判断の難しさもあった。そのために、実質的な渡航による国際共同研究活動が停止してしまった。
このような制限の下、R04年度もテレワークを主体として、それぞれの機関・放射光施設で実験を遂行するためのネットワークを構築することに注力した。加えて、放射光測定の自動化にも取り組んだ。構築したリモート実験環境を駆使して、海外グループとの国際共同実験を遂行した。具体的には、パリ南大学のグループと共同でリモート実験を行い、最低限ではあるが、当初の目的としていた実験を遂行することができた。
これにより、国際的な強相関酸化物表面・界面解析プラットフォームを構築し、国際共同研究体制の下、強相関量子物性研究を加速させるという目的を達成した。さらに、基課題におけるボトルネックを解決し、基課題をさらに発展・深化させることができた。
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Research Products
(42 results)
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[Journal Article] Fermiology of a topological line-nodal compound CaSb2 and its implication to superconductivity: Angle-resolved photoemission study2022
Author(s)
Chien-Wen Chuang, Seigo Souma, Ayumi Moriya, Kosuke Nakayama, Atsutoshi Ikeda, 他9名, Hiroshi Kumigashira, Takashi Takahashi, Shingo Yonezawa, Johnpierre Paglione, Yoshiteru Maeno, and Takafumi Sato
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Journal Title
Physical Review Materials
Volume: 6
Pages: L042021[1-7]
DOI
Peer Reviewed
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