2016 Fiscal Year Research-status Report
単一乳癌細胞全ゲノムシークエンス解析技術を応用した腫瘍内不均一性の解析とその克服(国際共同研究強化)
Project/Area Number |
16KK0204
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
及川 将弘 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (90612416)
|
Project Period (FY) |
2016 – 2018
|
Keywords | 癌 / 遺伝学 / トランスレーショナルリサーチ / 単一細胞シークエンス / 乳癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本国際共同研究の目的は、基課題に単一癌細胞全ゲノムシークエンス解析技術を導入することにより、腫瘍内不均一性及び治療によるクローン交替が治療効果に与える影響をより精密に解析して臨床応用に繋げることである。具体的には、これまでの研究において明らかになった技術的な課題を、単一乳癌細胞全ゲノムシークエンス解析技術により解決し、基課題における目標達成を加速・深化させることにある。 本年度はスカイプ会議、Eメールにて共同研究者のNavin先生と渡米・研究についての綿密な打ち合わせを行ってきた。1月末に渡米し、2月16日よりNavin LabにてVisiting scientist として当研究課題を遂行している。RARECYTE system を用いたCTCの回収法、ctDNAの抽出、WGA、マルチプレックスライブラリ作成・調整、データ解析についての研修を行っている。また、臨床部門と共同で、再発乳癌患者における経時的CTC, ctDNA解析の前向き観察試験を立案した。プロトコルのIRBでの認可後、サンプルの集積を開始する予定である。 なお、共同研究者のNavin 先生とは頻繁に、直接面接又はメールにて今後の研究方針についてディスカッションを行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度はスカイプ会議、Eメールにて共同研究者のNavin先生と渡米・研究についての綿密な打ち合わせを行ってきた。1月末に渡米し、2月16日よりNavin LabにてVisiting scientist として研究を遂行している。CTCを用いたsingle cell sequence, ct DNAのwhole exome sequenceの実験を行うため、予定通り、RARECYTEによるCTC分離、ctDNA抽出、ライブラリ作成等の手技について習得を開始したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
RARECYTE system を用いたCTCの回収法(スメア法、サスペンド法)、ctDNAの抽出、WGA、マルチプレックスライブラリ作成・調整、データ解析についての研修を行っている。また、臨床部門と共同で、再発乳癌患者における経時的CTC, ctDNA解析の前向き観察試験を立案した。プロトコルのIRBでの認可後、サンプルの集積及び解析を開始する予定である。
|