2021 Fiscal Year Research-status Report
多宗教共存とエスニシティ共生―旧英領カリブ社会における民族紛争抑制のメカニズム
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16KT0045
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
辻 輝之 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (20546832)
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Project Period (FY) |
2016-07-19 – 2023-03-31
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Keywords | データ分析の継続 / 先行研究の検討 / 学術論文の草稿 / 書評論文の投稿 / 研究計画の再検討 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は,引き続き,新型インフルエンザ感染拡大の影響によって,調査対象地であるトリニダード・トバゴおよびガイアナでのフィールドワークを延期せざる得なかった。また,4月に発表予定であった国際学会も中止となった。現地調査や国際学会出席に充てる予定であった期間も含め,(1)既済の聞取り調査,古文書調査で収集したデータの分析および(2)近刊を中心とする先行研究の検討を継続するとともに,(3)Journal of Religious Historyに投稿予定の学術論文1本の草稿(仮題は,Dress to Empower: Spirituality and Sexuality of the Miracle Madonna),(4)検討した先行研究である書籍に関する書評論文をHistory of Anthropology Reviewに投稿した(現在,査読者のコメントに沿って原稿を修正中)。併せて,2022年度に延期した現地調査について,調査を予定している宗教団体,大学図書館,国立古文書館の関係者とコミュニケーションを取りながら,計画を再検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型インフルエンザ感染拡大の影響により,調査対象地であるトリニダード・トバゴおよびガイアナが前年度からの入国制限を維持したために,フィールドワークが実施できなかった。予定していたデータの収集が進んでいないことにより,当初予定していた学術論文の執筆や国際学会での成果発表が実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は,第2四半期(8~9月),第4四半期(2~3月)にそれぞれ10日~2週間程度の現地調査を実施する予定で準備を進めている。年度末までに,現在執筆しているものを含めて2本の学術論文を国際学術雑誌に投稿する。
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Causes of Carryover |
2022年度に延期した現地調査は,本課題の調査目標を達成するために,当初の計画よりも長期での実施になる予定であり,現地交通費や滞在費も増額になる。また,可能であれば,年度中に短期での追加調査も実施したいと考えており,実現した場合,渡航費や滞在費が更に必要になる。これらを勘案して繰越額を決定した。
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Research Products
(1 results)