2005 Fiscal Year Annual Research Report
理数系科目と連係するベーシックデザイン教育用課題の考案と学習効果の定量的評価
Project/Area Number |
17011052
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
木下 武志 山口大学, 工学部, 講師 (90244772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三池 秀敏 山口大学, 工学部, 教授 (10107732)
一川 誠 山口大学, 工学部, 助教授 (10294654)
長 篤志 山口大学, 工学部, 講師 (90294652)
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Keywords | デザイン教育 / 教材研究 / 学習効果 / 画像計測処理 / 色彩 / 形態(図形) / 教育工学 / 学習評価 |
Research Abstract |
本研究は,ベーシックデザイン教育(基礎デザイン教育)の分野横断的内容と参加型表現(造形)学習であることに着目し,理数系科目と連係させた実習課題を考案,制作させることによって児童生徒に理科や算数(数学)に関する興味・関心を高めることを目的した. 17年度の具体的な研究内容として,平成14,15-16年度の研究成果を継続し,次の内容を目標とした.1)新たに理数系科目と関連する2つの実習課題を考案.2)小学生対象の実験授業の実施とインタビュー調査,およびその結果の統計分析による学習効果の明確化.3)画像処理計測による課題作品の定量的評価方法の検討.4)授業支援用ツール用GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)の開発.5)研究成果の国内外での発表,学術論文の投稿. 研究成果として,a)実習課題について,理科に対しては幾何形体の作図とその分割で色相環の作図し,その彩色を通して,混色した色から連想する自然の事物をスケッチや言葉で表す課題内容.算数に対しては,3種類の幾何学的形態の中から2個どうしの組み合わせをアイデアスケッチとして作図させ,その中から3個の形態を選択し,彩色する課題内容を考案した.b)考案課題の学習効果を調べるために小学生(山口県美東町立綾木小学校と同町立鳳鳴小学校の4年生〜6年生の12名)を対象としたに実験授業を4日間実施した.c)インタビュー結果の統計分析は途中段階であるが,理数系科目への目的意識の変容と発想力,作画的造形力と興味と理数系科目への興味・関心との関連性が示される可能性がある.d)平成15-16年度の研究成果による画像処理計測による課題作品の定量的評価方法の相関を更に向上させることを目的として,評価項目の各色面に対する「面積」「明度」「色相」のばらつき,構成エレメント間の「まとまり」について課題作品を画像計測し,教育者の評価と相関関係の高い結果が得られた.e)課題作品の定量的評価内容を学習者へ視覚的に伝達し,講評会時において評価に対する理解を高めることを目的とした支援ツール用のGUIを開発した.e)国内での学会発表4件,国際会議での発表3件,論文投稿2件(投稿中).
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Research Products
(6 results)