2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17012004
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
谷口 維紹 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50133616)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 道行 京都大学, 大学院医学研究科, 教授 (10199812)
濡木 理 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 教授 (10272460)
西田 栄介 京都大学, 大学院生命科学研究科, 教授 (60143369)
|
Keywords | 情報科学 / がん免疫 / 構造生物学 / 発生と発がん / シグナル伝達 |
Research Abstract |
本研究項目はがん特定領域1「がん克服に向けたがん科学の統合的研究」の一環として、異分野、特に技術あるいは研究思想の進展著しい分野との融合を目指すことによって、がん研究に関わる新技術の開発と新思想に基づく研究を遂行し、これらの成果をがんの予防・診断・治療に還元していくことを目的とする。特にがんをシステムの異常として理解するための研究を展開させるため、システム生物学に代表される情報科学、ナノ分子プローブによるバイオイメージング技術、さらには進展著しい構造生物学や動物工学などの新思想、新技術をがん研究に取り込むことによって本研究項目の発展を図った。計画研究ではすでに、研究代表者と副代表者により、本計画で設定された研究項目の重要なテーマを選定し、これについて本邦の優れたがん研究者および新技術・新思想を有する研究者を研究代表者とする9計画班を策定、10の公募研究を総合的に推進した。その結果、がん免疫の誘導に必要な新しい分子の同定が進み、がん遺伝子情報伝達系の活性変化を生きた細胞でイメージングする調べるためのツールを開発とその応用研究も進展した。また、がん関連因子による体細胞の初期化誘導に関する新知見が得られ、がん遺伝子産物のシグナル伝達機構や立体構造の解析にも大きな進展が見られた。なお、計画、公募のそれぞれ1研究課題については本年2月に開催された合同シンポジウムの演題としても選ばれた。本調整班は、計画班員問の共同研究や情報交換のためのシステムの充実を図るとともに、研究項目全体の運営を円滑に行うため、相互に緊密な情報交換を行いながら研究項目全体の推進を調整するとともに、平成19年度に向け、外部評価を受けるためにその準備を進めている。
|
Research Products
(4 results)
-
[Journal Article] Role of IFN regulatory factor 5 transcription factor in antiviral immunity and tumor suppression.2007
Author(s)
Yanai, H., Chen, H., Inuzuka, T., Kondo, S., Mak, W.T., Takaoka.A., Honda, K., Taniguchi, T.
-
Journal Title
PNAS 104
Pages: 3402-3407
-
[Journal Article] GTP hydrolysis by the Rho family GTPase TC10 promotes exocytic vesicle fusion.2006
Author(s)
Kawase, K., Nakamura, T., Takaya, A., Aoki, K., Namikawa, K., Kiyama, H., Inagaki, S., Takemoto, H., Saltiel, A.R., Matsuda, M.
-
Journal Title
Dev.Cell 11
Pages: 411-421
-
-
[Journal Article] Continuous ERK activation downregulates antiproliferative genes throughout G1 phase to allow cell-cycle progression.2006
Author(s)
Yamamoto, T., Ebisuya, M., Ashida, F., Okamoto, K., Yonehara, S., Nishida, E.
-
Journal Title
Curr. Biol. 16
Pages: 1171-1182