2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17015027
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野口 眞三郎 Osaka University, 医学系研究科, 教授 (10303942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉木 康博 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (10273690)
金 昇晋 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90346213)
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Keywords | 乳がん / 遺伝子発現プロファイル / 細胞周期プロファイリング / 化学療法感受性 / 予後 |
Research Abstract |
個々の乳がんの生物学的特徴「個性」に基づいた的確な治療(tailored medicine)を実現するためには、従来の画像診断や病理診断のみでは不十分であり、より精度の高い「個性」診断法の開発が不可欠である。本研究の目的は、遺伝子発現プロファイル解析を応用した新しい乳がんの化学療法感受性診断システムおよび予後診断システムを作成しその臨床的有用性を検証することである。 1.化学療法の効果予測システムの開発 : 術前化学療法(Paclitaxel-FEC療法)で治療を受けた乳がん症例において、化学療法前に採取した腫瘍サンプルからRNAを抽出しマイクロアレイ(Affymetrix)で遺伝子発現プロファイルを解析した。Learning set(n=50例)の症例を対象として遺伝子発現プロファイルのデータを用いて病理学的効果を予測するシステムを作成し、Validation set(n=34例)で本システムを検証した。その結果、Validation setにおいて、Negative predictive value=92.9%、Positive predictive value=50%と良好な結果を得ることができた。 2. 乳癌の予後予測システムの開発 : 術後補助療法としてホルモン療法(主に、タモキシフェン)のみを受けた症例を対象として腫瘍組織での遺伝子発現プロファイルをマイクロアレイ(Affymetrix)で解析した。Learning set(n=80例)の症例を対象として予測システムを作成し、次にValidation set(n=34例)で本システムを検証した。その結果、予後良好群と不良群を統計学的に有意に(p<0.05)選別することができた。 以上の化学療法効果予測システムおよび予後予測診断システムの臨床的価値は非常に高いと思われる。今後、臨床応用を目指して更に症例を増やして本診断システムを検証する予定である。
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Research Products
(14 results)