2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17017017
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
近藤 滋 Nagoya University, 大学院・理学研究科, 教授 (10252503)
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Keywords | チューリング / ゼブラフィッシュ / 皮膚模様 / 反応拡散 / ネットワーク |
Research Abstract |
ゼブラフィッシュの模様パターン形成機構をあきれ科にするために以下の研究を行った。 1) 模様を形成する色素細胞間の細胞分化、細胞死に関する相互作用を明らかにした。(PNAS in press) 2) 黒色素細胞の動きに関して顕著な反発作用があることが分かった(Takahashi G, 2008) 3) 上記の関係を計算する細胞ベースのシミュレーションで、ストライプ等の模様が作れることが確認された 4) 模様変異を起こす遺伝子leo, jaguarの人工変異遺伝子を、色素細胞特異的なプロモータで発現させることで、ある程度予測した通りの模様変異を作り出すことができるようになった。 以上の結果は、模様形成が色素細胞間の相互作用のみによってできることを証明している。今後の研究は、色素細胞間の相互作用のインビトロにおける測定とシグナルの実態の解明になる。シグナルの実態は、クローニングされた遺伝子の性質(イオンチャンネル)とインビトロで細胞が伸ばす突起の観察から、突起の先端部における直接接触の可能性を考えており、今後Ca指示薬などでの解析を行う予定である。
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Research Products
(10 results)