2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17019032
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
加藤 和人 Kyoto University, 人文科学研究所, 准教授 (10202011)
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Keywords | ゲノム / 遺伝子 / コミュニケーション / 生命倫理 / 社会との接点 |
Research Abstract |
1. 「ゲノムひろば」に関する調査と分析 (1) 「ゲノムひろば2007」と2008年1月開催の「成果公開シンポジウム」でのアンケート調査の結果を分析した。「ゲノムひろば」では「成果公開シンポジウム」と比較して幅広い年代、属性の人々が来場していること、来場者の興味や理解に合った解説を提供できていることがわかった。参加研究者への影響に関する調査結果と併せ、報告書としてまとめた。 (2) 2008年10月に名古屋大学で「ゲノムひろば2008」を開催した。本年度は運営の一部を新しい業者に委託したことに伴い、企画運営上の具体的な業務内容および運の課題について精査を行った。 2. 高等学校におけるゲノム教育プログラムの検証 滋賀県内の4つの高等学校において、ヒトゲノムマップとアニメーションを用いた授業を50分と100分の2つのプログラムで行った。これらの効果を受講直後の質問紙調査と受講から10ヶ月後のインタビュー調査の結果を分析し、論文として公表した。 3. ゲノム研究の社会的課題に関する市民・非専門家からの意見の収集 ヒトゲノム多型データを研究者間で共有するための方針案を作成した。この方針案について広く周知し意見を集めるために、2008年10月にパブリックフォーラムを開催した。今後の課題としては、(1)意見収集の対象となる人数を増やすために、同様のフォーラムを継続的に開催する、(2)様々な属性の対象から意見を収集するために、非専門家の理解をより促進させるための活動を検討する、などがある。 4. 国内の科学コミュニケーション活動の現状調査 特定の社会的課題に関するコミュニケーション活動の現状把握を目的に、遺伝子組換え作物に注目した調査を行った。過去20年間の朝日新聞と読売新聞の遺伝子組換え関連記事の計量テキスト分析を行い、社会的議論の現状把握を試みた。過去20年間において主要な話題の変化が2度生じていること、近年遺伝子組換えイネに関する話題が支配的になっていることなどが明らかとなった。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Multimedia presentations on the human genome : Implementation and assessment of a teaching program for the introduction to genome science using a poster and animations2008
Author(s)
Kano, K., Yahata, S., Muroi, K., Kawakami, M. Tomoda, M., Miyaki, K., Nakayama, T., Kosugi, S., Kato. K.
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Journal Title
Biochemistry and Molecular Biology Education Vol.36 No.6
Pages: 395-401
Peer Reviewed
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