2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17023043
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
野口 光一 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10212127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 博樹 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (20340995)
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Keywords | 痛み / 接着因子 / 脊髄 / 後根神経節 / 可塑性 / L1-CAM |
Research Abstract |
末梢神経損傷において発現の変化を示す細胞接着因子の大規模なスクリーニングを行った。L1-CAM, NCAM,6種類のインテグリン、2種類のカドヘリン、その結合タンパクであるβカテニン、αカテニン、また接着因子の下流に存在する可溶性チロシンキナーゼの発現を検討し、その中で、L1-CAMが大きな変化を示し、疼痛メカニズムに関係する可能性を示すデータが集積しつつある。さらに実験を進めた結果、 1.疼痛モデル動物の痛覚伝達系におけるL1-CAMの変化の検討 ラットを用いた炎症モデルや末梢神経損傷モデルを用いてL1-CAMの発現を免疫組織化学によって検討した。その結果、末梢神経損傷モデルの損傷を受けた後根神経節ニューロンの細部膜上で免疫陽性が上昇していること、また脊髄後角においてはシナプスにおいてL1-CAM陽性が増加していた。 2.上記L1-CAMタンパクの変化がL1-CAM mRNAの変化によるものかどうかをin situ hybridizationによって検討した。その結果、L1-CAMの免疫陽性の変化は転写活性の変化ではなく、タンパクの局在・輸送の変化であることが解った。 3.1で確認したL1-CAMの後根神経節ニューロンでの局在変化が損傷神経のマーカーであるActivated transcription factor 3(ATF3)と共存を示していることを確認し、L1-CAMの変化が損傷ニューロンにおいて特異的であることを確認した。また、脊髄後角のL1-CAM陽性シナプスはGrowth associate protein 43(GAP43)と共存を示しており、損傷神経の終末でL1-CAMが増加していた。 現在、疼痛行動のおける意義の解明のため、実験を進めている。
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Research Products
(10 results)