2005 Fiscal Year Annual Research Report
高反応性活性種の立体制御を基盤とする立体選択的多置換環骨格構築法の開発と応用
Project/Area Number |
17035045
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 健一 京都大学, 薬学研究科, 助手 (00335184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富岡 清 京都大学, 薬学研究科, 教授 (50114575)
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Keywords | 合成化学 / 立体選択的反応 / 炭素陰イオン / ラジカル / 生理活性物質 |
Research Abstract |
多置換環構造は生体機能分子に広く見られる構造的特徴であり、立体選択的環骨格構築法の開拓は有機合成化学の中心的挑戦課題の一つである。多置換環構造の効率的構築法の開拓および開発した方法論の生理活性物質合成への応用を目的として研究を行い、以下の成果をあげた。 1 キラルアミノアルコール配位子制御によるジンクアセチリドのニトロオレフィンに対する高選択的不斉付加反応を開発した。 2 キラルアミノアルコール配位子制御によるジンクアセチリドのアルデヒドに対する不斉付加を開発し、トランス配置キラルアミノアルコール配位子の有用性を示した。 3 キラルオキサゾリン配位子制御による触媒的不斉分子内ヒドロアミノ化反応を開発した。 4 キラルアミドホスファン配位子制御によるジアルキル亜鉛のニトロオレフィンに対する触媒的不斉付加を開発した。 5 キラルアミドホスファン配位子制御による5-アリールシクロヘキセノンの触媒的不斉合成法を開発した。 6 ジメチル亜鉛-酸素を開始剤とする一級アルキルラジカルの発生とイミンへの付加を開発した。 7 ジメチル亜鉛-酸素を開始剤とする一炭素単位ラジカルのイミンへの不斉付加を開発した。 8 キラルジエーテル配位子制御による不斉Mannich反応を開発し、Taxol側鎖前駆体の不斉合成に成功した。 9 キラルジエーテル配位子制御によるタンデム連続Michael反応を鍵反応とする(+)-β-lycoraneの全合成および(-)-1-deoxylycorineの形式全合成を達成した。 10 キラルジエーテル配位子制御によるタンデムMichael-アルキル化反応を鍵工程とする(+)-halichlorineの形式全合成を達成した。
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Research Products
(6 results)