2007 Fiscal Year Annual Research Report
パレスチナにおける都市の発達と「セム」系民族の展開
Project/Area Number |
17063013
|
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
月本 昭男 Rikkyo University, 文学部, 教授 (10147928)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
置田 雅昭 天理大学, 文学部, 教授 (50248176)
山我 哲雄 北星学園大学, 経済学部, 教授 (80230332)
市川 裕 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20223084)
牧野 久美 鎌倉女子大学, 児童学部, 準教授 (90212208)
桑原 久男 天理大学, 文学部, 準教授 (00234633)
|
Keywords | テル・レヘシュ / 聖書考古学 / 都市遺跡 / セム系遊牧民 / 後期青銅器時代 / 鉄器時代 / 古代イスラエル |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、本年度はまず何度か準備会を重ねた後、夏季休暇を利用してイスラエル国下ガリラヤの都市遺跡テル・レヘシュの発掘調査を進めた。本遺跡は前期青銅器時代からローマ時代にいたる居住層が確認されているが、主として、今年度は後期青銅器時代と初期鉄器時代の居住層に集中し、それぞれの発掘区域において遺構と遺物を検出し、帰国後にこれらの実測図面を完成させた。特筆すべきは、後期青銅器時代末の神殿跡および把手に「生命の木」を刻印した貯蔵壺の断片である。これらの宗教関連遺構は、明年度さらに精査されることになる。以上の発掘成果は西アジア発掘調査報告会(3月16日)に報告された。また、その英文概要(Preliminary Report)は平成20年上半期にイスラエル刊行の学術雑誌(IEJ)に刊行されるはずである。これとならんで、10月8日には東京天理教会館において、研究代表者以3人の研究報告を公開で行い、また、12月22日は八王子南部会館において、エン・ゲヴ遺跡に関する発表と意見交換を行った。3月10日〜22日には研究代表者がヨルダンに出張し、ヨルダン大学サブリ・アッバディ教授と未公刊のサファ語碑文に基づき、紀元前後のヨルダン・シリア地方のセム系遊牧民の動向に関する意見交換を行った。同時に、研究協力者2名が3月22日〜30日、イスラエルに出向き、エン・ゲヴならびにテル・レヘシュ出土遺物に関する比較資料の収集と平成20年度の発掘調査の準備にあたった。
|
Research Products
(16 results)