2008 Fiscal Year Annual Research Report
オーラルヒストリーによる戦後技術の調査研究-電気技術について-
Project/Area Number |
17074005
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
原島 文雄 Tokyo Denki University, 未来科学部, 教授 (60013116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金田 輝男 東京電機大学, 工学部, 教授 (50057220)
柳父 悟 東京電機大学, 工学部, 教授 (40328513)
永田 宇征 東京電機大学, 国立科学博物舘・産業技術史史料情報センター, 支援研究員 (80360709)
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Keywords | オーラルヒストリー / 映像情報技術史 / 応用物理学史 / 計測自動制御技術史 / 情報処理技術史 / 照明技術史 / 電気技術史 / 電子・通信技術史 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、電気関連7学会が共同してオーラルヒストリーによる戦後の技術開発史を調査研究した。以下に概要を記す。 1. 当初予定の60人に対するインタビューを完了した。インタビューの全記録、概要、インタビュイーのプロフィールからなる「先達は語る」と題する報告書を、電気学会、計測自動制御学会、映像情報メディア学会が発行した。オーラルヒストリーの記録として後世が長く参照できるものを文書として残せた意義は大きい。 2. 7学会それぞれの場でオーラルヒストリーに対する理解が深まってきた。概要を学会誌に掲載したり、本計画研究終了後も学会の事業として位置づけて継続を計画している学会もある。技術史の主要な研究手法のひとつとしてのオーラルヒストリーがこのように定着しつつあるのは、本計画研究のもうひとつの成果として捉えるととができる。 3. オーラルヒストリーの結果、科学や技術への進展に寄与する仕方にいくつかの型があることが分かった。このから日本の技術革新が如何なるものであったか、その実態について、いくつかの事実が判明した。これをさらに深めていけば、有意義な結果が期待できる。 4. オーラルヒストリーによる創造性のメカニズム解明については、傑出した研究者への連続インタビューを計画し、一人についてその半ばにあるが、上述の報告書「先達は語る」を全般的に分析することによっても多くの知見が得られるはずであり、今後逐次完成する報告書は、貴重な成果であると考えられる。
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Research Products
(3 results)