2010 Fiscal Year Annual Research Report
身体・脳・環境の相互作用による適応的運動機能の発現に関する総括研究
Project/Area Number |
17075004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
淺間 一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50184156)
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Keywords | 生工連携 / 適応機能 / 構成論的アプローチ / 環境への適応 / 身体の適応 / 社会への適応 / 統合理論 / 動的モデリング技術 |
Research Abstract |
身体・脳・環境の相互作用による適応的運動機能の発現に関してこれまでに得られた知見をまとめ,広報するためにオーム社から「移動知」シリーズ(第1巻:移動知~適応行動生成のメカニズム,第2巻:身体適応~歩行運動の神経機構とシステムモデル,第3巻:環境適応~内部表現と予測のメカニズム,第4巻:社会適応~発現機構と機能障害)を出版した.移動知若手の会がとりまとめを行った移動知用語集は,第1巻に収録されている. また,移動知プログラムにおける成果公開,広報を促進するための国内シンポジウムを2010年9月10日に東京大学弥生講堂において開催した.また,2011年1月31日に移動知研究拠点として設立された旭川医科大学脳科学医工学研究センターで実施したシンポジウムや,2011年3月8日に東北大学で実施した東北大学電気通信研究所共同プロジェクト・研究会に協力を行った. さらに,・国内学会誌「計測と制御」において特集「生体計測技術が拓く異分野融合研究」を企画し,発行した.Vol.49,No.12,(2010),8件. さらに,移動知研究をさらに今後発展させるための,新プロジェクト企画会議を実施した.その結果,生物学・基礎医学・工学を終身とした移動知研究を,さらに臨床医学や認知科学とも連携させ,適応機能障害の解明から,さらにその予防や治療に結びつけるべく,「レジリエンスの身体・神経基盤:身体運動と社会的行動の構成論的理解」という新たな概念を導出し,そのためのプロジェクト提案を構築した.
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Research Products
(6 results)