2008 Fiscal Year Annual Research Report
中近世風俗画の高精細デジタル画像化と絵画史料学的研究
Project/Area Number |
17102001
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
黒田 日出男 Rissho University, 文学部, 教授 (90013284)
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Keywords | 絵画史料論 / 高精細デジタル画像 / 洛中洛外図屏風 / 金箔屏風 / 金泥屏風 / 注文主 / 絵師工房 / 主題表現 |
Research Abstract |
1.研究資源の作成と蓄積8×10サイズフィルム撮影等による高精細デジタル画像作成と本科研開発の高精細画像ビューワ“Advanced Pictionary"への組み込み。(1)『賤ヶ岳合戦図屏風』(岐阜市歴史博物館)(2)『洛中洛外図(東博模本)』(東京国立博物館)(3)『同上(舟木本)』(同上)(4)『大坂冬の陣図』(同上)、(5)『京洛風俗図』(國學院大學栃木学園)(6)『豊国祭礼図』(豊国神社)(7)『豊国祭礼図』(徳川美術館)のデータを作成。 2.本科研の成果物を用いた共同研究と成果の公開(1)財団法人林原美術館(『洛中洛外図』)(2)大阪城天守閣(『大坂夏の陣図』)(3)米沢市上杉博物館(『洛中洛外図』)(4)岐阜市歴史博物館(『同上』)と行っている。(1)は画面情報のデータベース化をほぼ終了。(2)は共同研究の成果をタッチパネル式端末で使えるようにデータとインフラの整備を終了。新年度秋、群馬県立歴史博物館にて試験公開。(3)(4)は現在進行中。(1)(3)は数年先に巡回展を企画しており、本科研の研究成果をタッチパネル式端末で自由に閲覧できるようにする予定。また前項(6)(7)の成果物を活用した『豊国祭礼図』共同研究を次年度、開始する環境を整えた。 3.合戦図屏風研究用語彙データベース戦国期を中心に歴史資料のフルテキスト化を推進。データベース用の検索エンジンも完成しており、『甲陽軍鑑』に特化したフルテキストデータベースもパイロット版が完成した。 4.絵画史料論の見地からみた研究成果発表研究代表者を中心に洛中洛外図や神護寺三像などの研究を深化させ、逐次発表しつつある。
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Research Products
(3 results)