2009 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル公共財としての地球秩序に関するシミュレーション分析
Project/Area Number |
17103002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
吉田 和男 Kyoto University, 経済学研究科, 教授 (40182753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井堀 利宏 東京大学, 経済学研究科, 教授 (40145652)
鈴木 基史 京都大学, 公共政策大学院, 教授 (00278780)
江頭 進 小樽商科大学, 商学部, 教授 (80292077)
瀬島 誠 大阪国際大学, 現代社会学部, 准教授 (60258093)
八槇 博史 名古屋大学, 情報基盤センター, 准教授 (10322166)
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Keywords | グローバル公共財 / 地球秩序 / シミュレーション分析 / 国際情報交換 / ソフトウェア工学 / ゲーム理論 / 複雑系 |
Research Abstract |
最終年度の平成21年度において、交付申請書に記載した2つの主要目的に沿って以下の成果を上げ、グローバル公共財学の研究基盤が構築された。 1.これまでの研究を総括しその成果を内外に報告した。開発したシミュレーション環境GPGSiMを使って、メンバー間の協働研究を中心に、内外の学術雑誌への論文掲載や学会報告などが従前以上に活発に行われた。特筆すべきは以下の3つの協働事業である。(1)平成21年8月2日に公開シンポジウム「地球秩序の構造変動と日本の経済・安全保障戦略」をマスコミなどが注目する中で開催し5年間の研究総括を行った。(2)進化経済学会の学会誌Evolutionary and Institutional Economics Review, Vol.6, No.3で本研究課題のメンバーを中心とした特集号を刊行した。(3)『フィナンシャルレビュー』第98巻第6号においても同様に、特集号「安全保障支出の経済分析」を発行した。 2.GPGSiMの利用促進と再検討を行った。GPGSiMの有効利用を促すため、http://www.gpgsim.net/において、Eclipse Public License v.1.0によりオープンソース化した。また、研究利用を通じてGPGSiMの再検討を進めつつ、モデル再利用のためのオントロジー技術導入や大規模試行を可能とするクラウド技術導入など、更なる発展の可能性を検討し、その成果を論文として発表している。 このようにグローバル公共財学の研究基盤は整備され、確実にその裾野は広がりを見せている。上記シンポジウムが(財)平和・安全保障研究所および慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所との共催であったことや他の研究者との協働研究の数が増えていることがその証左である。
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Research Products
(67 results)