2005 Fiscal Year Annual Research Report
生き物のように凹凸反応する情感的な屏風画像装置システムの創出
Project/Area Number |
17200005
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
河口 洋一郎 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (50241807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 康弘 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (10376494)
堀 聖司 東京大学, 大学院情報学環, 特任教員 (40396859)
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Keywords | メディア芸術 / アルゴリズム / 感性情報学 / ユーザインターフェース / 画像、文章、音声認識等 |
Research Abstract |
本研究においては、まず鑑賞者の動作・視線の変化に応じて画像が変容する屏風の視覚的効果の基礎研究から始めた。初年度においては画像の立体視化の方法として、3Dレンチキュラー画像の生成技術の基礎研究を行い、立体視技術の実験をおこなうことができた。多くの試行錯誤の末、その成果は米国の国際学会ACM-SIGGRAPH'05(ロスアンゼルス)の難関なアートギャラリー部門の審査基準をパスして、その新たな屏風の技術成果を広く世界に発表することで実証できた。レンチキュラーの3D視覚効果の研究は、さらに高精細画像への応用として研究をすすめている。 一方で、凹凸反応する屏風の概念設計のための基礎研究も同時に開始した。初年度は凹凸反応するスクリーンの新素材の適正条件を考慮しながら、ディスプレイシステムのプロトタイプの研究を行った。その概念設計は、まず国内学会でその基礎概念を発表し、直動アクチュエーターを用いた小型のものを実際に制作することに着手した。初年度には基礎研究の概略が見えてきたので、スクリーンの凹凸形状を制御する駆動システムの基本操作の実験を繰り返すことで貴重な成果を得ることができた。その技術成果は、ACM-SIGGRAPH'06(ボストン)の国際学会のアートギャラリー部門に受理され、その成果が認められた。実際の国際大会の技術発表は今夏ボストンで報告する予定である。 初年度の技術開発の成果としては、予定以上の進展を見ることができたと考えられる。今後はひきつづき最終的な研究目標の達成に向け、その技術研究の基礎的な精度を高めてゆく。
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Research Products
(12 results)