2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17200009
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
古川 康一 Keio University, 大学院・政策・メディア研究科, 教授 (10245615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤波 努 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 准教授 (70303344)
仰木 裕嗣 慶應義塾大学, 大学院・政策メディア研究科, 准教授 (90317313)
諏訪 正樹 中京大学, 情報理工学部, 教授 (50329661)
福田 亮子 慶應義塾大学, 環境情報学部, 専任講師 (80383917)
加藤 貴昭 慶應義塾大学, 環境情報学部, 専任講師 (30365481)
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Keywords | スキルサイエンス / 暗黙知の言語化 / 時系列データマイニング / 動作一貫性制約 / メタ認知 / 属性発見 / 発想推論 / スキル創造・診断支援 |
Research Abstract |
本研究課題は本年度はつぎの3つの研究テーマに分けて実施した。(1)データマイニング技術による動作一貫性制約の抽出。(2)メタ認知による属性発見。(3)発想推論に基づくスキル創造・診断支援システムの構築。 研究テーマ(1)では、熟達者によるチェロの演奏データから、熟達者が演奏中に守っている動作一貫性制約を抽出する実験を行った。具体的には、時系列データマイニングと、帰納論理プログラミングを組み合わせて、多変量時系列データの記号化、および記号間の制約ルールパターンの自動発見を行った。研究テーマ(2)では、野球の打撃を対象とし、スキル獲得における着眼点の発見には3次元モーションキャプチャリングシステムおよび加速度センサによる定量的計測、力学モデルの考察、および、被験者に自らの身体運動とその体感を自己分析的に言語化させるメタ認知法を用いた。その結果、本アプローチの有効性を検証した。研究テーマ(3)では、チェロの演奏を例として、パフォーマンススキル創造・診断支援系を設計し、それに基づく、与えられた課題をこなすための奏法の提案・実際の演奏の診断の可能性を探った。その結果、本アプローチの妥当性を確認した。 本年度は、成果発表会を兼ねて、スキルサイエンス国際シンポジウムを開催し、研究発表の場を提供すると共に、パネル討論等の議論を通して将来のスキルサイエンスの発展の可能性を探った。研究協力者のJacques Cohen教授およびJ.A Robinson名誉教授が成果報告の一環としてパネル討論に参加した。
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Research Products
(20 results)