2006 Fiscal Year Annual Research Report
肥満のリスクファクターとしての脂質酸化能および身体活動量に及ぼす運動の影響
Project/Area Number |
17200042
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Research Institution | National Institute of Health and Nutrition |
Principal Investigator |
田中 茂穂 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 健康増進プログラム, エネルギー代謝プロジュクトリーダー (50251426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮地 元彦 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 健康増進プログラム, 運動ガイドラインプロジェクトリーダー (60229870)
高田 和子 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 健康増進プログラム, 上級研究員 (80202951)
田畑 泉 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 健康増進プログラム, プログラムリーダー (20188402)
二見 順 東日本国際大学, 経済学部, 助教授 (60258829)
勝川 史憲 慶應大学, スポーツ医学センター, 助教授 (60194784)
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Keywords | 身体活動 / エネルギー代謝 / 運動 / スポーツ栄養 / 健康増進 |
Research Abstract |
研究1:トレーニング実施者における脂質酸化能および身体活動量 昨年度に引き続き、長期にわたって高強度のレジスタンストレーニングを実施してきたボディビルダーおよびパワーリフターを対象として、体力や循環器系疾患のリスクファクター、身体組成(DXA法など)、基礎代謝量、二重標識水法による日常生活のエネルギー消費量を測定した。これまで測定を行ったレジスタンストレーニング実施者においては、基礎代謝量のみならず、日常生活の総エネルギー消費量が非常に大きく、身体活動レベルも日本人の標準的な値を越えていた。 研究2:トレーニングの継続による脂質酸化能および身体活動量への影響(介入実験) レジスタンストレーニングが脂質酸化能および日常生活における身体活動に与える影響を検討するために、約3ヶ月間にわたるトレーニングを実施した。日常生活の身体活動については、実施するトレーニング内容の異なる2つの群と対照群それぞれ12または13名(計37名)を、脂質酸化能については、トレーニング群と対照群それぞれ8名(計16名)を対象とした。測定は、トレーニング期間の直前および直後の計2回、前者は二重標識水法と3次元加速度計を用いて、後者はヒューマンカロリメーターを用いて行った。ヒューマンカロリメーターで測定した1日当たりの呼吸商が小さいと、脂質酸化量が多いことを示す。この値は、トレーニング群においてトレーニング前後で減少(=脂質酸化量の増加)傾向がみられたが、変化量は小さく、群間に有意差はみられなかった。睡眠時代謝量や24時間のエネルギー消費量についても、変化量には群間差がみられなかった。 19年度は、18年度に行った介入実験のサンプル(尿中窒素や二重標識水)の分析を行うとともに、研究1の測定を継続し、解析結果をまとめる予定である。
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Research Products
(6 results)