2005 Fiscal Year Annual Research Report
学習コンテンツの開発流通を促進する大学間連携とその国際協調に関する研究
Project/Area Number |
17200048
|
Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
山田 恒夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (70182540)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 康敬 独立行政法人メディア教育開発センター, 理事長 (10016561)
児玉 晴男 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (00353417)
川嶋 辰彦 学習院大学, 経済学部, 教授 (40080353)
岡部 洋一 東京大学, 情報基盤センター, 教授 (50011169)
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
|
Keywords | 学習オブジェクト / 横断的検索 / 学習コンテンツ共有再利用流通 / コンテンツレポジトリー / 多言語多文化対応 / デジタル著作権処理管理 / 国際情報交換 / 多国籍 |
Research Abstract |
本研究の目的は、知識基盤型社会の高度化や高等教育のグローバル化が進展する中、国内の高等教育機関や教員が国際通用性のあるコンテンツを開発蓄積し、海外へ国際発信できるための条件と環境を明らかにすること、各機関で整備されるレポジトリーのプロトタイプと、機関の間にあって機能する、国レベルの国内外コンテンツ流通インフラモデルを構築することである。各機関におけるレポジトリー、国レベルのコンテンツ流通再利用インフラ、こうした機関・団体の国際協調の3つのレベルで研究を進めた。本年度は主に、国内外のニーズ、技術動向、整備状況などの調査と、実験用システムの開発を行った。 【国際コンソーシアム連携研究班】ARIADNE、ProLearn(EU)、MERLOT、LORNET(北米)、education. au(豪州)、APEC Cyber Education(アジア)など、各国各地域を代表する学習コンテンツ流通再利用コンソーシアムに訪問調査を行い、高品質かつ再利用可能なコンテンツの要件、その開発環境の要件、メタデータ管理、横断的検索(federated search)、著作権等処理などについて分析比較した。本研究に不可欠な研究者のネットワークを構築した。 【横断的検索テクノロジー研究班】GLOBEの参加コンソーシアムに対して、学習コンテンツを国際的に共有するための標準メタデータ要素や語彙の調査、横断的検索エンジンの技術動向についての調査を行い、共有可能な技術要件を検討した。 【コンテンツ品質保証研究班】GLOBEの参加コンソーシアムに対して、国際通用性の高い学習コンテンツの評価基準と品質保証システムに関する調査を行った。MERLOTのpeer-reviewシステムについて分析を行った。 【著作権等処理システム研究班】GLOBEの参加コンソーシアムの所在する国や地域の、学習デジタルコンテンツ著作権、その処理システムに関する調査を行った。 【学習コンテンツ国際標準化調査班】IEEE、ADL、IMS-GLSなど国際標準化団体の会合に参加し、学習コンテンツの開発・蓄積・流通における国際標準化の最新動向を明らかにした。 【国内コンテンツレポジトリーモデル研究班】大学など国内高等教育機関等で設置されるコンテンツレポジトリーのプロトタイプモデルの構築に向けて、オープンソースのアプリケーションを活用した実験用コンテンツレポジトリーと、ポッドカスティングを用いたコンテンツ遠隔評価実験用システムを構築した。 【多言語多文化対応コンテンツ研究班】多言語多文化対応の学習オブジェクトの要件を分析するため、「国際開発論・ボランティア論」を選び、国際流通再利用を視野に入れたプロトタイプコンテンツを開発した。開発に際し、タイおよびラオスで素材収集とインタビュー調査を実施した。
|
Research Products
(6 results)