2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本植民地期の帝国大学の科学技術史的観点からの研究
Project/Area Number |
17200049
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
塚原 東吾 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (80266353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 茂生 早稲田大学, 人間科学部, 専任講師 (30328653)
柿原 泰 東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (60345402)
慎 蒼健 東京理科大学, 工学部, 講師 (50366431)
金森 修 東京大学, 教育学部, 教授 (90192541)
中島 秀人 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 助教授 (40217724)
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Keywords | 科学史 / 帝国主義研究 / STS / 東アジア / 大学史 / 植民地 / 京城帝大 / 台北帝大 |
Research Abstract |
今年度は、数次にわたる研究集会を開催し、また各々の研究班・地域や分野の担当においての調査活動・海外の研究者との情報交流活動などを展開して、研究を推進させた。 国際的な研究交流としては、2006年4月に、台湾・台湾大学・物理学科・社会学科からの協力を得て、「シンポジウム:台北帝国大学で行なわれていた科学技術に関する歴史的・社会学的な国際共同研究」を開催し、塚原・小笠原・瀬戸口をはじめ、国内協力者・海外の研究協力者らも参加し、これまでの成果と研究の進行状況を確認・議論した。 夏季には、フランス・ローザンヌにおける欧州科学技術論学会(EASST)で、中島・塚原が参加し、情報収集と研究交流にあたった。 秋には加藤および研究協力者である金凡性(神戸大学・特別研究員)が、カナダ・バンクーバーにおける全米科学社会学会(4S)および全米科学史学会(HSS)の合同会議に参加し、史料収集にあたった。 12月には、慎が韓国で開催された京城帝国大学の歴史についてのセミナーに参加し、諸帝国大学での生薬(本草学)研究における伝統医療と近代医療の相克の問題についての研究成果を発表した。 また2007年1月には、神戸大学・大阪大学において、第7回東アジアSTS会議(EASTS)の席上、「植民地における帝国大学の研究」というセッションを2つ持ち、国内・国外の研究関係者らによる、相互の研究レビューと成果の中間発表を行なった。またこの会議は、本研究プロジェクトでの研究課題を、どのように、近年のSTS(科学技術社会論研究)の枠内に位置づけるかを検討するものでもあった。すなわちこの会議は、東アジアでさまざまな角度から、とみに研究の進展している、科学技術社会論研究の理論的成果・実践的研究と、本研究プロジェクトの研究との関連性を新たに確認する機会でもあり、今後の東アジアの学術交流と歴史的な科学技術社会の分析に、より深い洞察をもたらすものとして、大きな期待が集まっている。
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Research Products
(7 results)