2005 Fiscal Year Annual Research Report
高濃度CO2,高圧海水での石灰岩溶解実験(CO2中和隔離のための基礎実験)
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17201002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
茅根 創 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60192548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嘉藤 徹 産業技術総合研究所, エネルギー技術研究部門, 主任研究員 (90356791)
渡邉 敦 名古屋大学, 大学院環境学研究科21世紀COEプログラム, 研究員 (00378001)
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Keywords | 石灰岩 / 炭酸カルシウム / 溶解実験 / CO2隔離 / 飽和度 / 溶解速度 / アルカリ度 / 全炭酸 |
Research Abstract |
研究初年度の本年は、炭酸カルシウム溶解実験システムの構築に成功した。 本システムは、最大2000ppmまでの異なる濃度のCO2をシステムに導入することによって、様々な炭酸カルシウムの飽和度条件を作り出すことができる。また、システムは、本研究室で開発された連続全炭酸・アルカリ度測定システムに直結され、飽和度と溶解速度をアルカリ度と全炭酸によって連続的にモニターすることができる。またシステム全体をインキュベーター内に格納して、0〜80度の温度条件で溶解実験を行うことができる。さらに、溶解実験の際に、これまでのように攪拌せず、定常的な海水流量中で実験を行うフローシステムとした。 本年度は、新たに開発した本実験システムの試運転とその評価を行った。システムは安定して作動し、溶解速度をアルカリ度の変化としてモニターできることがわかった。 予察的にアラレ石粒子の溶解実験を行った結果、従来実験室で求められたより溶解速度が小さいことが明らかになった。飽和度と溶解速度の関係は、 log(R)=0.72log(1-Ω)-1.53(g/m2/day)28度 log(R)=0.78log(1-Ω)-1.72(g/m2/day)6度 で表される。 来年度は、様々な飽和度、水温、攪拌条件で溶解実験を行って、溶解速度を規定する要因を明らかにする。さらに、高圧条件で実験を行うために、システムを高圧容器に接続して、その試運転を行う。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Seasonal and bleaching-induced changes in coral reef metabolism and CO2 flux.2005
Author(s)
Kayanne, H., Hata, H., Kudo, S., Yamano, H., Watanabe, A., Ikeda, Y., Nozaki, K., Kato, K., Negishi, A., Saito, H.
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Journal Title
Global Biogeochemical Cycles 19(3) BG3015
Pages: doi:10.1029/2004GB002400
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