2007 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ空間の特性を利用した超高密度ハプロタイピングデバイスの創成
Project/Area Number |
17201032
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
馬場 嘉信 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 教授 (30183916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加地 範匡 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教 (90402479)
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Keywords | マイクロ・ナノデバイス / ゲノム / ナノバイオ / 流体シミュレーション |
Research Abstract |
本年度は最終年度であることから、前年度に行ってきたピコインジェクターと極微量反応チャンバーを融合してアレイ化を行うとともに、これまでに研究開発を行ってきた各デバイスの高密度集積化のための設計と試作、そして集積化したデバイスの最終的な評価を行った。 1)ピコインジェクターと極微量反応チャンバーのアレイ化 前年度に開発を進めてきたピコインジェクターと極微量反応チャンバーを融合するためにインターフェースに改良を施し、ひとつのデバイスとして機能することを確認した。またマイクロチャネルにインジェクションされる溶液量誤差の改善に取り組み、液滴形成のための加電圧・周波数・波形の最適化を行った。最終的にはピコインジェクターから10pLのDNAサンプルをマイクロチャネルにインジェクションして電気泳動により分離分析できることを確認した。 2)各デバイスの統合と評価 これまでに開発してきたマイクロチャネル、ナノ構造体、ピコインジェクター、マイクロレンズを統合することにより、極微少量反応チャンバーによってDNAサンプルを増幅し、ピコインジェクターによりマイクロチャネルヘインジェクション、ナノ構造体中での電気泳動による分離分析、マイクロレンズによる高感度検出に成功した。アレイ化したチップに関しては、周辺機器同士の干渉などの問題もありさらなる改良が必要ではあるが、アレイ化チップも原理的に全プロセスを統合可能であることを確認した。
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Research Products
(16 results)