2006 Fiscal Year Annual Research Report
<醜>と<排除>の感性論-否定美の力学に関する基盤研究-
Project/Area Number |
17202004
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宇佐美 文理 京都大学, 文学研究科, 助教授 (70232808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩城 見一 京都国立近代美術館, 研究員 (40025086)
加藤 哲弘 関西学院大学, 文学部, 教授 (60152724)
篠原 資明 京都大学, 大学院人間・環境学研究科, 教授 (60135499)
長野 順子 神戸大学, 文学部, 教授 (20172546)
根立 研介 京都大学, 文学研究科, 教授 (10303794)
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Keywords | 翻案 / 幽霊表象 / 写真 / 軟体構築 / 珍奇なもの / メドゥーサ / 中国藝術論 / 醜 |
Research Abstract |
今年度は本研究の二年目であるが、前年度と同様に、公開講演会のかたちをとって、京都国立近代美術館講義室を会場に、ゲスト講演者も招き、以下のような会合を開催し、関西を中心に分担者以外の若手研究者、大学院学生が参加し活発な質疑応答がなされた。第一回講演会(8月26日)、若林雅哉(関西大)「翻案する(させる)権利-ジャンルの変更・著作権法・『ケロロ軍曹』」、石田美紀(京大)「現実と虚構のはざまに漂う幽霊表象-中田秀夫監督『女優霊』」、第二回(10月21日)、前川修(神戸大)「写真のなかの幽霊」、篠原資明(京大)「軟体構築の美学」、第3回(2007年1月27日)佐藤守弘(京都精華大)「<珍奇なもの>のコレクションとしての横浜写真アルバム」、長野順子(神戸大)「メドゥーサ幻想」。また分担者、岩城、加藤、北村清彦、北村知之は、中国曁南大学創立百周年記念シンポジウム(「中日比較美学」曁南大学外国語学院主催)に招かれ、パネリストとして報告した。ここでの報告はすべて中国語に翻訳され公にされる(現在曁南大学で準備中)。代表者宇佐美は「中國藝術論における<醜>の問題:序説」を公にした(曾布川編『中國美術の圖像學』)。また他の分担者も、それぞれの専門分野で活発に研究成果を公表した(今年度業績参照)。なお2007年度は本研究の成果報告書作成の年度になる。会合(公開講演会)をさらに続けるととともに、各分担者は、充実した報告書公刊のために論文を執筆することになる。
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Research Products
(7 results)