2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17202007
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田口 紀子 Kyoto University, 文学研究科, 教授 (60201604)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 一義 京都大学, 文学研究科, 教授 (30119870)
増田 真 京都大学, 文学研究科, 准教授 (10238909)
永盛 克也 京都大学, 文学研究科, 准教授 (10324716)
稲垣 直樹 京都大学, 人間環境学研究科, 教授 (20151574)
和田 章男 大阪大学, 文学研究科, 教授 (00191817)
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Keywords | 生成研究 / 草稿研究 / プルースト / フロベール / ロマン主義 |
Research Abstract |
平成19年4月に定例研究会を開催し、永盛克也氏『ラシーヌ悲劇の生成過程(試論)』と稲垣直樹氏『"Hugo, helas"(A. Gide)-ユゴー研究における生成研究の位置』の2件の研究発表に基づいて、時代と文学の状況によって大きく異なる「テクスト生成」のあり方と方法論について、班員による活発な意見交換が行われた。 さらに12月7目-9日の3日間、京都の関西日仏学館に於いて、国際シンポジウム"Comment nait une 〓uvre litteraire?-Brouillons, contextes culturels, evolutions thematiques-"を開催した。フランス、アメリカから9名、また国内から班員を含めた19名の専門家が、17世紀から20世紀までのフランス文学の生成について報告し、活発な議論が戦わされた。このシンポジウムは「テクスト生成」に関して作家や時代を横断して行われる世界ではじめての大きなシンポジウムであり、報告者のみならず、参加した多数のフランスや日本の研究者からも、非常に高い評価を得た。 さらにこのシンポジウムの報告書としてフランス語での論文集を刊行する予定である。すでに原稿はほとんど集まり、具体的なフランスの出版社との交渉も近々始めることになっていて、順調にいけば2009年度の出版が見込まれている。
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Research Products
(5 results)